2027年に誕生予定の東京駅日本橋口前の新しい街「TOKYO TORCH(トウキョウトーチ)」。「TOKYO TORCH Project(トウキョウトーチプロジェクト)」と題して10年超えの計画で開発が進んでいます。その街の1つである常盤橋タワーが2021年夏にオープン。タワーの足元に広がる「TOKYO TORCH Park(トウキョウトーチパーク)」には、鯉のアート遊具や錦鯉が泳ぐ池もあるんですよ。
コンテンツ
TOKYO TORCH Parkの全景と天然芝
2027年には7000㎡の大規模な広場が完成予定ですが、現在は約半分の3000㎡ほどが完成。芝生と一体化したベンチやパラソル付きのテーブル、錦鯉が泳ぐ親水空間、アート遊具があり、ワーカーも一般利用者も誰でもがくつろげる、緑が豊かな広場となっています。
常盤橋方面(親水空間)
東京駅方面(右端の階段の右側に遊具エリア)
ここの芝生は、日本一の芝の生産を誇る茨城県つくば市の芝が植えられています。「つくば姫」「つくば輝」「つくば太郎」「つくばグリーン」という4種類のブランド芝が敷かれていて、葉の色や太さが違う特徴があるそうですよ。
イベントも度々開催されるので、気になる方は公式サイトの「EVENTS(イベント)」を随時チェックしてみてくださいね。
池がモチーフのアートな遊具エリア
遊具エリアは鯉池がモチーフです。一際目を引くのが木造の鯉のすべり台。ボディが空洞になっていて、中のはしごを登るとすべり台に到着。口や尻尾に足をかけてよじ登って到着する子もいて、まるでアスレチック。すべり台の着地点が水しぶきになっているのもおもしろい!楽しいすべり台ですが、夏場は表面が熱くなるので要注意です。
もう1つの遊具は木造のヨット。ヨットの周りを鯉が泳いでいるアートも施されています。こちらは1歳~3歳の子ども向けで、船体へは丸い窓から昇り降り。窓を挟んで覗き込んで「ば~!」と遊ぶ親子の光景がとても微笑ましかったです。
地面は弾力性を持つ素材なので、転んでも衝撃を和らげてくれそう。どの遊具も地面のアートとリンクして1つの作品となっていてユニークです。
アートの川に架かる橋
子どもにも伝わりやすい「あそびのルール」が設置されています。ルールを守って気持ちよく過ごしたいですね。
滝や鯉が風情を感じさせてくれる親水空間
池を泳ぐ魚は、新潟県小千谷市(錦鯉発祥の地)で生まれ育った錦鯉です。色鮮やかな大きくて立派な鯉がたくさん泳いでいますよ。周囲に身を守る柵がほとんど無く、自然な目線で眺められます。一方で、覗き込むのに夢中になりすぎて子どもが池に……ということは避けたい注意ポイント。柵に2ヶ所浮き輪が設置されているので、万が一に備えて確認しておくと良いと思います。
滝もあるんです。鯉に滝、大都会にいることを忘れてしまいそうな空間ですね。
滝の隣には佐渡島の約2トンもある金鉱石。表面の黒い縞模様に金銀粒子が含まれているそうです。並んでいる穴は1700年代に付けられたもの。石を割ろうと試みた跡だとのこと。この時代はどのように作業していたのだろう……と興味を持つ人もいるのでは?
TOKYO TORCH Terraceでテイクアウトもオススメ
常盤橋タワー地下1階から3階は商業施設「TOKYO TORCH Terrace(トウキョウトーチテラス)」という、開放感あるテラス席もあるレストランゾーンとなっています。ここでひと休みするのも良いですし、テイクアウトしてParkでひと時を過ごすのもおすすめ。
タリーズでテイクアウト
いたる所にベンチがある中で、特におすすめしたいのがパラソル付きのテーブル席と、芝生に隣接した大きなベンチです。このベンチで食べたら、そのまま仰向けになって空を眺めたくなるサイズなんです。
親水空間で水の音に包まれながら、遊具で遊ぶ子どもを見守りながら、芝生の香りを楽しみながら、など思い思いの時間を満喫できます。
(一部店舗は順次オープン予定です。)
常盤橋タワーのアートコレクション(TOKYO TORCH Art)
テイクアウトしようとTerrace内を巡っているときに出合ったアート。Terraceとオフィスエリアを繋ぐ通路で、グラフィックデザイナーユニット KIGIによる「マワレ!セカイ / Spin the World!」という作品です。アートについて知識がなく恐縮ながらも、どこかワクワクさせてくれる、そんな作品でした。
常盤橋タワーには18のアート作品が展示されています。そのうち一般利用者が目にできるのは数点、多くはこのビルの従業員のみが鑑賞できます。TOKYO TORCHの公式サイト内「TOKYO TORCH Art(トウキョウトーチアート)」にて全作品を閲覧できます。
子連れに嬉しい全フロア完備のおむつ交換台
Park内にはトイレがありませんが、Terraceの全フロアに多目的トイレがに設置されています。さらに、おむつ交換台とおむつ用ゴミ箱が完備されているんです!どのフロアにいてもおむつ交換台がある安心感、これは嬉しいポイントですね。筆者が利用したのは地下1階。1階のオフィスエリアのエントランスホールにあるエスカレーターを利用しました。
東京駅側に位置するエントランス
エスカレーターは入って左
トイレの手前の緑が植えられたスペース。ここがトイレであることを意識しないで誰かを待てるような、そんな雰囲気です。個室にはベビーキーパーと、子どもが立ったままおむつ交換できる台もあります。
TOKYO TORCH Parkへのアクセスとフォトスポット
TOKYO TORCH Parkがある常盤橋タワーへのアクセスはとっても便利で、大手町駅、三越前駅、日本橋駅、東京駅、どこからも徒歩1分。
特に、大手町駅B3a出口の目の前がもうTOKYO TORCH Parkです。TOKYO TORCH Parkがガラスに映っているのがよくわかります。
常盤橋方面の入口
三越前駅からの道中にある常盤橋から望むTOKYO TORCH Parkは、川と敷地内にある木々の調和が心地良いですよ。
東京駅方面の入口
東京駅側(永代通り沿い)の入口には、フォトスポットになりそうな大きなモノクロの壁。敷地に入るとTOKYO TORCH Terraceのテラス席が広がっています。
“映え”な写真を紹介したくて子どもにモデルを頼んだら……すみません。お役に立ちませんでしたが、こんな感じです。
また、永代通りには江戸バスの呉服橋停、リーズナブルな駐輪場(1時間無料、その後8時間ごとに100円)も近くにあるので、その日に合わせた移動手段を選びやすいですね。
この地の歴史がわかる「呉服橋門跡」の看板も設置されています。呉服橋門は1636年に築造。外濠川(江戸城の外堀)で隔てられた、現在で言う丸の内と八重洲を結んでいた橋の日本橋側の門です。1871年に門は撤去され、戦後に川が埋め立てられて橋も姿を消したそうです。当時の町名の由来の説明もあるので、ちょっとここで足を止めて歴史にふれてみるのはいかがですか?
TOKYO TORCH Parkはいかがでしたか?2027年のTOKYO TORCH完成時には、TOKYO TORCH Parkは倍以上の面積となり、広場を隔てた向かい側には日本一の高さになる新たなシンボルタワー「Torch Tower」がそびえ立ちます。こちらにもショップやレストランが入る予定で、期待値大の新街区ですね。
(2021年8月訪問)
スポットデータ
スポット名 | TOKYO TORCH Park(トウキョウトーチパーク) |
公式情報 | このスポットのオフィシャル(公式)サイトへ |
住所 | 千代田区大手町2-6-4 |
最寄駅 | 東京メトロ千代田線・丸ノ内線・半蔵門線・東西線・都営三田線「大手町駅」B8a出口の目の前
東京メトロ銀座線・半蔵門線「三越前駅」B2出口から徒歩1分 都営バス「呉服橋」から100m |
主な遊具、設備 | すべり台 芝生 親水空間 |
子連れチェック
トイレ | △*1 | 水道 | △*2 |
ベンチ | ◯ | 日かげ | ◯ |
備考 | *1 TOKYO TORCH Terrace内の地下1階~地上3階の各フロアに設置。 *2 トイレ内の洗面所を利用。 |
※2021年9月時点の情報です。
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