2020年10月1日に運用が開始された「ラクロシェアリング」の「RakuRo(ラクロ)」に乗ってきました。通行人に声をかけたり、表情を変えたり、細い道も通り抜けたり、可愛らしい姿でしっかり者のラクロ。免許不要で自動運転だから子ども1人でも乗れるんです。
コンテンツ
ラクロシェアリングとは
高齢者の移動手段として開発された一人乗りロボ「ラクロ」を、カーシェアのように利用できるサービスが「ラクロシェアリング」です。「免許返納で移動に困る人などが、安心安全に移動できる手段になるように」と株式会社ZMPが開発し、運用しています。
人が運転する必要がないから、子どもでも乗ってOK。ラクロに地図がプログラムされていて、行き先を指定すればお店や施設などへ自動運転で連れて行ってくれます。高齢者の移動困難の解消を目的に開発されましたが、誰でも利用できます。
参考 プレスリリース株式会社ZMP公式サイト
ラクロに乗っていざ出発!
⚫ラクロシェアリング利用の流れ
- 予約 アプリまたは電話(070-1446-5172)で
- 乗る 座席のタブレットで目的地を設定
- 移動 出発ボタンを押したら身を委ねてらくらく移動
- 返却 ラクロステーションに戻して終了
今回特に目的地はなく、ラクロに乗ってお散歩できたらいいなという目的だったため、走行ルートはスタッフにお任せ。佃にあるリンコス(スーパーマーケット)付近の「ラクロステーション」を出発し、ラクロシェアリングのショールームの「ZMP 佃 BASE」(以下、ショールーム)を到着とするコースを走りました。
⚫走行中の様子
まずは意気揚々と子どもが乗車。嬉しそうにスタート。止まったまま動画撮影する私を追い越したとたんに、後ろを向いて「ママ一緒に来て!」と突然ちょっと不安気になってしまいました。
でもその不安は一瞬で解決。人や自転車が近づくと「ロボットが走行しています。」とラクロがアナウンス。
ある程度接近すると、ちゃんと止まって泣きながら「すみませんが、道をお譲りください。」とお願い。
譲ってもらえると、目をハートにして「ありがとうございます」と言って進み始める。
もう「すごい!」「賢い!」しか言葉が出なかったくらい衝撃的でした。
なぜラクロがこんなに安全に走れるのか?それは、たくさんのカメラで管理しているからです。帽子のような部分は360℃カメラ。
眉毛も頬もカメラ。
耳もカメラ。
おしりもカメラ。
GPSだと誤差が生じてしまいます。でも、このカメラたち&プログラムされたマップのタッグが、瞬時に正確な判断ができるんだそうです。だからこんなに細い道でギリギリでもぶつからずに通り抜けられるんです。
こんなに賢いですが、でもやっぱり不安になるときがあるかもしれません。そんなときは、乗客が使えるブレーキを使ってみてください。座席前面左側の丸いボタンを押すと止まります。再走行させるときはこのボタンを引きます。ラクロが安全と判断したらスタートします。
信号は青信号でも停止します。これは不具合ではありません。青だからと進んだ直後に点滅が始まると、ときには渡りきれなくて危険!なので、必ず赤から青になるときに渡ります。これもとっても安心な要素ですね。
親子で5分ずつ乗るつもりだったのに、私は中間の数分しか乗らせてもらえませんでした(想定内です、笑)。私も子ども同様、安全だとわかっていても最初はヒヤヒヤしてしまいました。でもすぐに解消されて、景色を眺めたり、おしゃべりできました。
乗車できる対象は、子ども(1人で乗ることができる)以上で、定員は1名です。子どもを抱っこしての乗車はできません。子どもはシートベルト着用が必須、大人は任意です。
ドアの固定はマグネット式なので開閉は簡単です。
子どもにはぬりえとお菓子を交換
ショールームに到着すると、ぬりえをもらえました。実際のロボットのラクロ、デリロ、パトロと、キャラクターたちのぬりえ。デリロはまだ認可がおりず実用化されていないのですが、無人宅配ロボットです。パトロは無人警備・消毒ロボットで、こちらは無人消毒で大活躍中です。どれも親しみやすい可愛らしいフォルムですね。
塗ってショールームへ持っていくとお菓子をもらえます。
ぬりえはショールーム内に飾ってもらえます。みんな思い思いの色で塗っていてステキ。
ラクロシェアリングの利用方法
予約はアプリか電話で行いますが、スムーズに調整できるアプリが推奨されています。会員登録無料。用途は交通手段でもお散歩でもOK。
基本の乗降場所は「ラクロステーション」です。開通ルート上であれば、乗降場所の変更に対応してくれるとのことです。ということは……「佃公園から帰りたがらなくて困ったなぁ。」とか「リンコスで買い物して荷物がいっぱい。でも子どもが眠くなってしまった。」とか、こういうときに大活躍しそう!
試乗してみたいな、という方に嬉しい無料試乗券があります。ショールームでもらえますので、ぜひ足を運んでみてください。待機中のラクロも見られるかもしれませんよ。
アプリや予約など、詳しい利用方法は公式サイトをご覧ください。
参考 利用方法RoboTownショールームへのアクセス
東京メトロ有楽町線「月島駅」4番出口と、都営バス「月島駅前停」(相生橋方面)のちょうど間、どちらからも徒歩1 分のところにあります。
写真は月島駅4番出口を出たところです。小さくてわかりにくいかもしれませんが、ガソリンスタンドを越えたところにラクロが停まっています。そこがショールーム。その奥に相生橋方面へのバス停。大通りの反対側に、月島方面へのバス停があります。
行く行くはラクロステーションも増やしたいとのことです。エリアも拡大されて、あちらこちらでラクロの活躍を見かける日は、そう遠くないかもしれませんね。
(2020年11月訪問)
スポットデータ
スポット名 | ラクロシェアリング |
公式情報 | このスポットのオフィシャル(公式)サイトへ |
住所 | 中央区佃2-18 鎌田ビル1F(map) |
最寄駅 | 東京メトロ有楽町線「月島駅」4番出口から徒歩1分 都バス「月島駅前停」から徒歩1分 江戸バス「佃二丁目停」から徒歩1分 |
営業時間 | 8:00~18:00 |
定休日 | - |
主な施設 | - |
※「ー」は未確認の項目です。
※2020年12月時点の情報です。