コラム|子どもが熱を出した!元NICU看護師が伝える「注意すべきポイント」は?

子どもが熱を出した!保護者としてとても焦ることかと思います。病院にすぐに連れて行くべき?救急車を呼んだ方がいいの?色々と迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。今回は、新生児集中治療室(NICU)で看護師として勤務していた私が注意していた「子どもの発熱時のチェックポイント」について書いていきたいと思います。

発熱を疑うのはどんな時?

「37度5分の壁」という言葉もあり、そもそも子どもは平熱が大人よりも高めで、「体温37.5度以上あるいは平熱よりも1度以上高い時」を子どもが発熱している状態としていることはご存知の方も多いかと思います。これは、子どもは大人よりも免疫機能が発達しておらず、発熱しやすいということがあります。 ほてっている、顔が紅潮している、いつもより汗をかいている、いつもより元気がない、ハァハァと息が荒くなっているなどの様子がみられたら発熱を疑いましょう。

熱の高さよりも、ぐったりしていないかを見る!

まず熱が出ると体温ばかりに目がいってしまうと思いますが、看護師目線でいつも注意するのは子どもの“様子”です。

「いつもよりぐったりしている感じや、元気がない感じはないか」というポイントをみてください。

熱が高くても、子ども自身が元気でいつも通りの様子に近いのであればあまり心配することはないかと思います。 ただ注意してほしい時は、子どもの元気がなく意識が朦朧(もうろう)としている場合です。 この場合はすぐに病院に連れていきましょう! 場合によっては救急車を呼んでもよいかと思います。

注意すべきは熱性痙攣(けいれん)です!

小さな子どもの熱が高くなると思い浮かぶのは「熱性痙攣(ねっせいけいれん)」かと思います。 熱性痙攣とは、「生後6ヶ月〜5歳ごろまでの子どもが急な発熱により意識障害、けいれんを引き起こす病気」です。通常は38度以上の発熱で急激に体温が変化することで、発熱してから24時間以内に起こります。一度熱性痙攣を起こしたことのある子どもの30%ほどが繰り返し熱性痙攣を起こしますが、成長するにつれて6歳頃からほとんど起こさなくなり、経過も良好なことが多いです。

とはいえ実際に子どもが目の前で熱性痙攣を起こした時には、急激な子どもの変化に焦り、戸惑い、混乱するかと思います。 様子を見ていて大丈夫な時と、すぐに救急車を呼んだ方がいい時、それぞれのチェックすべきポイントを事前に知っておくことがとても大切です。様子を見ていて大丈夫な場合は、痙攣が2〜3分でおさまり、その後活気がある時です。 すぐに救急車を呼んだ方がいい場合は、意識が戻らない、5分以上痙攣が続く、痙攣を繰り返す、顔や唇が青くなっている時です。後者の時は明らかにいつもと様子も違うでしょうし、すぐにわかるかと思います。遠慮せずにすぐに救急車を呼びましょう。

熱が出ている時は、厚着させる?薄着させる?

子どもは大人に比べて自力での体温調整が苦手です。その分、洋服で調整をしてあげることが大切です。 熱の出始めには子どもは寒気を感じやすいので、厚着をさせたり、掛け布団を重ねたりして体をしっかりと温めてあげましょう。その次に高熱でほてってきているようであれば、薄着をさせてあげて熱を発散させるようにしましょう。熱で子どもが眠れなくなっている時には、首もとや足首、脇の下を冷やしてあげるようにしましょう。

熱が出ている時は、お風呂に入れるべき?

また、熱のある子どもをお風呂に入れるかどうかも迷う方が多いかと思います。熱が出ている時にお風呂に入ることで体力を消耗してしまう可能性があります。体力を消耗することで病気の治癒が遅くなってしまうこともあるので、子どもの様子を見て次のように判断しましょう。

子どもに元気がある、熱が38度以下である、解熱剤は使っていない、下痢や嘔吐をしていない場合はお風呂に入れてしまって良いかと思います。逆に顔色が悪くぐったりしている、熱が38度以上ある、解熱剤を使ってから6時間経っていない、下痢や嘔吐をしている場合にはお風呂は入れないでおきましょう。下痢や嘔吐をしていると、水分が下痢や嘔吐により出ている状態で、さらにお風呂に入って汗をかくことで脱水状態になってしまう恐れもあるためです。

さいごに

子どもが熱を出すと、ただでさえ焦ると思います。子どもが健康で過ごすのが一番ですが、もし熱が出てしまったときには今回記載した注意するポイントを思い出してみてください。気をつけたいのは普段より元気がない、ぐったりしている様子のときです。繰り返しになりますが、熱の高さよりも本人の状態をよく見て判断してあげましょう。

いつも一緒にいるのは、保護者であるあなたです。“なんだかいつもと様子が違う”という感覚を大事にしてください。病院に行くのか悩んだら、行ってしまうのもひとつの手かと思います。1人で悩むくらいならば、お医者さんに相談してみましょう

 

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