清澄庭園|石の道を歩いて生き物や歴史にふれあう!美しい眺めを楽しむ「清澄庭園」

いつもとちょっと気分を変えてお散歩がしたいときにおすすめなのが「庭園散歩」。落ち着いた雰囲気の中、美しい自然や建造物、生き物にふれあい観察することができます。子どもと身近なところで地域の歴史や文化を感じられる、絶好のスポットでもあります。都立庭園は、浜離宮恩賜庭園や六義園(りくぎえん)をはじめ全部で9つありますが、清澄白河駅からすぐの場所にも、由緒ある石庭「清澄庭園」があるんです。親子でも、祖父母と三世代でも楽しめる庭園散歩。お散歩コースのひとつに加えてみてはいかがでしょうか。

清澄白河駅から徒歩3分!駅近な場所で庭園散歩。

清澄白河駅A3出口から徒歩3分のところにある「清澄庭園」。駅からも近く、周辺にはファミリーレストランやドラッグストアもあり、子どもとのお出かけにも便利な場所に位置します。

2021年6月時点では事前予約制で人数制限をしていますが、予約数に空きがあると当日受付でも入園ができるようになっています。事前予約のやり方は簡単です。清澄庭園のホームページから、日付を選んで整理券を取得するだけ。時間指定はありません。当日窓口でその整理券(メールに送られてくるQRコード)を提示して、その場で支払いをします。

開園時間9:00~17:00(入園は16:30まで)

入園料は、中学生以上の一般150円(65歳以上70円)/子どもは小学生以下無料、また都内在住・在学の中学生も無料です。年間パスポートもあり、清澄庭園単体のパスポートと、都立庭園の9庭園共通のパスポートというのもありました。支払いは現金だけでなく、電子マネーやQRコード決済もOKなので楽々!

今回訪れたのは日曜日の11時頃でしたが、この日は当日受付もしていました。私たちは事前予約をして向かいましたが、空いていたため予約の有無にかかわらずスムーズに入園することができました。ただ日時によって混雑具合にバラつきがあると思うので、事前予約を利用すると安心ですね。

入口には、手荷物を預けられるロッカーとベビーカー置き場があります。

屋根の下にベビーカー置き場が設置されています

美しい緑の中につづく石の道

入口を一歩入るとそこは別世界!というと大袈裟かもしれませんが(笑)、“空気が変わる”のを実感できます。目の前には綺麗な緑があふれ、石の道が奥へとつづいています。その雰囲気に、一気に心も落ち着きます。

順路はありますがきっちりと決まっているわけではないので、子どもと「どっちに行く?」と道を選びながら自由にまわることができるようになっています。

清澄庭園は、“名石の庭”といわれるほど無数の石が配置されています。全国から集めたそうで、大きな石の前には「伊豆磯石」「紀州青石」などと石の産地が書かれた看板が立てられています。あちらこちらにあるので、ぜひ見てみてくださいね。

足元は石の道。ゴツゴツした石、ツルツルの石、いろいろな形の石の道を進んでいけるのも面白いところ。池の端にはとても大きい石が点々と並べられており、水の間近を歩いて渡ることができます。ヒールで来てしまうと歩きにくいので要注意。子どもはちょっとでこぼこした石の感覚が足に良い刺激となって、それがまた楽しいようです。

わが子は4歳になり、もう一人で軽々と歩いていきますが2、3歳くらいまでのお子さんは、手をつないであげると安心ですね。

緑いっぱいの庭園。丁寧に手入れされた立派な松の木が印象的でしたが、今回訪れた6月には、アジサイが所々に咲いていました。美しい青や紫のアジサイが、緑色の庭園の中ですごく引き立っていました。写真に収めてもとても綺麗!趣ある景色の中で、季節の花々を眺めるのも良いですね。

池にいる生き物を子どもと観察しよう

子どもが喜ぶのはやっぱり池!清澄庭園の真ん中には「大泉水」という大きな池があり、そこを中心にしてぐるっと周遊できるようになっているんです。静かな水面は鏡のようになり、映る景色も風情があります。

池には、カメやコイが優雅に泳いでいました。エサをもらえると思っているのか、池の端を歩いているとすぐに寄ってきます。(以前はエサやりができましたが、現在は水質改善や生態系維持のためエサやりは全面禁止されています。)

よく見るとカメがこっちに来ています

大きく育ったコイや、石の上で甲羅干ししているカメ、水の上をスイスイと飛んでいくトンボやちょうちょ。立ち止まって、静かによーく生き物を観察できるスポットでもあるので、興味のあるお子さんはきっと喜んでくれるはずです。

わが子が「見たい!」と一番期待していたのが、スッポンです。入口に貼られていたスッポンのポスターを見て、怪獣のようなちょっと怖い見た目に好奇心をくすぐられたようです。スッポンもエサをもらえると勘違いしているようで、探さずともすぐに寄ってきました。大きいものも多く、大人から見てもなかなか迫力がありました。お子さんが手や足などを出さないよう注意してくださいね。嚙まれたらなかなか離さないそうです。

手前に近づいてきているのがスッポン。これは小さめです

川や海に近いことから野鳥も多く見られます。私たちは池の中にある、人が立ち入らない島の上に、アオサギが2羽じっと立っているのを発見!たまに大きな羽を広げていて、貴重な姿を見ることが出来ました。ほかにはカモ、カワウ、カワセミ、メジロなど季節によって違う鳥たちがやって来るそうです。

手前と奥にアオサギがいます

池に架かる橋も、子どもにとってはスリルがあってドキドキワクワク。どの橋もほぼ手すりがないので、子どもを連れたママパパにはちょっと緊張感があるかもしれません(笑)。ここではわが子も、私としっかり手をつないで渡りました。

庭園で休憩するなら広場がおすすめ

歩いていく道の隅には、所々にベンチが設置されているので、疲れたときに少し休めるのも嬉しいところ。

「自由広場」には、ベンチだけでなく大きいテーブルも数台置かれているので、軽食などで利用するにはこちらがおすすめです。シートを敷いての飲食や、お酒の持ち込みはできないのでご注意ください。

水道やごみ箱も設置されています。今回写真を撮り忘れてしまったのですが、自由広場入口の手前にあるトイレには、おむつ替え台が設置されています。

水道、ごみ箱、屋根の下にもベンチとテーブルが

6月には菖蒲(ショウブ)の花が広場を囲んでいます

また、この自由広場には芭蕉碑が建てられており、有名な松尾芭蕉の句「古い池や かはづ飛び込む 水の音」という俳句が大きな石に刻まれています。看板を読んだところこの句は、松尾芭蕉が清澄庭園からもほど近いところに住んでいた頃に詠まれたものだそう。

ちなみに松尾芭蕉の“奥の細道”スタート地点は、こちらも清澄庭園からもすぐ近くの海辺橋(うみべはし)にあった「採荼庵(さいとあん)」と言われているそうです。現在は、その海辺橋に松尾芭蕉の像が建てられています。

地域に関係した歴史を子どもと一緒に知ることができるのも、庭園散歩の良いところですね。

ベビーカー、車いすはバリアフリールートを

清澄庭園には、ベビーカーや車いすの方にバリアフリールートを案内しています。マップはベビーカー置き場や入口の看板にも掲示されています。

窓口では、車いすの貸出しも行っていました。

地図の赤線上がバリアフリールート

入口から右回りに自由広場までがバリアフリールートとなっており、半周分なので距離としてはあまり長くないですが、のんびりとベビーカーを押しながら池を眺めたり、広場でゆっくりするには十分楽しめると思います。ただ、バリアフリールートも舗装されているわけではなく、ほとんどが砂利道ですのでご注意ください。

バリアフリールートを過ぎると階段や飛び石の道になるので、ベビーカーを置いていきたい方は、あらかじめ入口のベビーカー置き場を利用してくださいね。

バリアフリールートの砂利道

 

大人も子どもも、日常とちょっと気分を変えて楽しみたいなら「庭園散歩」を散歩コースにぜひ追加してみてください!美しく手入れされた庭の中を歩くと、不思議と心が落ち着きます。清澄庭園は、名石からなる石庭です。“和”を感じる趣のある空間は、きっと春夏秋冬それぞれの美しさがあると思います。お子さんにとっては、生き物をゆっくりと観察できたり、歴史や文化に触れ合える良い機会になりますよ。すぐ隣には緑あふれる「清澄公園」や、子どもの本も充実した「江東区立深川図書館」もあるので、一緒に行ってみるのもおすすめです。

最後はパンフレットにスタンプを押してゴール!

 

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スポットデータ

スポット名 清澄庭園
公式情報 このスポットのオフィシャル(公式)サイトへ 
住所 江東区清澄2・3丁目
主な遊具、設備 自由広場

子連れチェック

 

トイレ 水道
ベンチ 日かげ
備考 おむつ替え台あり

※2021年6月時点の情報です。

 

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