2020年8月末に日本橋にオープンしたアートアクアリウム美術館(アートアクアリウムびじゅつかん)へ行ってきました。アートアクアリウムは期間限定が多いようですが、ここは常設。不定期に入れ替わるコーナーもあって何度訪れても楽しめそうですよ。
本文に入る前に1つお詫びを…….。暗所、撮影技術が未熟、目を離すと子どもが自由奔放になる、が重なって見づらい写真もあります。温かい目で見ていただけたら幸いです。
コンテンツ
1階は3つのテーマからなるアクアリウム
それぞれのテーマで魅せる3つのエリア「水端(みずはな)」「浮世(うきよ)」「神秘(しんぴ)」で構成されています。作品を手掛けたのはアートアクアリウムアーティストの木村英智さんです。
水端 Prologue
現実世界から金魚が舞う世界へ徐々にいざなってくれます。アートアクアリウムが所蔵する過去の人気作品を展示するエリアで、入れ換えのタイミングは不定期とのこと。
私が最も惹き付けられたのは、掛け軸と丸窓リウム(円窓と障子)の作品。掛け軸にはモノクロの金魚が舞い、まるで命が吹き込まれた水墨画のようでした。そして丸い障子には、金魚と自分のシルエットがとても綺麗に映し出され、まるで自分で作品を作っているかのよう。こちらの丸窓リウムでの撮影が一番の人気スポットになっていたのも納得です。
浮世 Transitoriness
「現代における江戸と花街」を象徴するエリア。アートアクアリウムの基本コンセプトでもあるそうです。強く照らされる赤と青が、「情熱と切なさの混じりあう女性の心」を感じさせる、そんな空間でした。
神秘 Mystery
「異世界の境界線が曖昧な不思議な感覚」を演出しているエリア。江戸から現代へ戻ってきたけれど、でもやっぱり水の中にいて現実とは違う空間です。
こちらのエリアは高く大きな水槽がいくつもそびえ立ち、真っ青になったり虹色になったり、時間の経過と共に様々な表情を見せてくれます。
見上げるとプロジェクションマッピングによって映し出された大きな金魚も。「神秘」の部屋を出ると戻ってしまう現実の世界の前に、水の世界と現実の世界が交わった世界でワンクッションおいてくれているような感覚です。
見え方・感じ方は人それぞれですので、ぜひ実際に体感して楽しんでいただけたらなと思います。俳優の斎藤工さんがナビゲートしてくれる音声ガイドもあります。観賞と同時にストーリーも知ると、より深く引き込まれそうです。
2階は五感が刺激されるカフェや物販コーナー
能画で埋め尽くされた階段が導く2階は、五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、臭覚)を楽しむエリアになっています。最初に出迎えてくれるのは、数々の能面です。
2階中央スペースは「神秘」エリアで見上げたプロジェクションマッピングが真正面に見えて圧巻です。ここは吹き抜けになっていて、「神秘」エリアを見下ろせます。先ほどは水の中の非現実世界から現実世界(プロジェクションマッピング)を覗き見ているようでしたが、今度は逆の世界となって、どこか不思議な感覚でした。
吹き抜けの周囲は「老松(おいまつ)」「愉悦(ゆえつ)」「土産(みやげ)」の3つのエリアで構成されています。
老松 Traditional Art
能舞台のような、老松が描かれたステージがあるラウンジ(軽飲食有り)。伝統芸能のパフォーマンスも行われます。1階から2階へつづく上り階段の絵画は、この世界へのプロローグとなっていたのですね。七十二候(しちじゅうにこう/二十四節気をさらに5日ごとに区切った季節)に合わせて変わる季節のメニューは、いつ訪れても新しい味覚・臭覚・視覚を楽しめそう。
愉悦 Joy
ここでしか味わえない、数々の有名店とのコラボメニューを堪能できるカフェラウンジ。ちょこんと金魚が可愛い「金魚ゼリー」は大人気だそうですよ。
参考 お料理の紹介アートアクアリウム美術館HP
土産 Gift
布小物、アクセサリー、スイーツなど、金魚がモチーフとなっているものがたくさん並んでいます。ここを訪れた人しか買えないグッズなので、思い出の逸品になりそうですね。
子連れポイント
入場は1時間ごとに区切られています。希望の時間がある場合は、WEBで販売しているチケットの事前購入が絶対的におすすめです。現地で購入できる当日券もありますが、希望の時間帯を買えるとは限りませんし、WEB販売分が完売の場合は当日券の取り扱いもなくなります。
音声ガイドはWEBで購入すると100円お得になります。
ただ、私の体験ですが、子どものペースに合わせると1つ1つの作品の滞在時間が短いです(泣)。どれも華やかで魅力的なので、子どもでもあちこち見たくなるのは納得!なのですが、ガイドを聞き終わらないうちに移動することになってしまうかもしれません。
この日は入場時間10分前に着いたら既に行列になっており、中に入れたのは入場開始から15分後でした。所々パラソルがあるものの、大半は直射日光が当たりました。入場できる時間帯は決められていますが、滞在時間は自由なので、入場開始時間後に来ると待ち時間を短縮できるかと思います。また、滞在時間に制限がないので、遅い時間になるほど混雑するかもしれません。人混みを避けたい場合は朝一がおすすめです。でも動画撮影をしたい人は、撮影OKの18時以降にしましょう。スマートフォンでの撮影のみOKです。
館内はエスカレーター、トイレ内におむつ替え台やベビーチェアも設置されていますので、小さなお子さま連れや妊婦さんも安心です。
トイレと言えば……
じゃん!
イラストが可愛らしいんです!金魚すくい楽しかったでしょうね~。
1階は特に薄暗いのと水槽による死角が多いので、お子さまの迷子にはご注意くださいね。
時折子ども達の捜索で現実に引き戻される時間もありましたが、「和」の空間をたっぷり味わえました。「水端」エリアの作品入れ替えがあるとのことで、再訪が楽しみです。
(2020年9月訪問)
スポットデータ
スポット名 | アートアクアリウム美術館 |
公式情報 | このスポットのオフィシャル(公式)サイトへ ▶︎YouTube |
住所 | 中央区日本橋本町1-3-9(map ) |
最寄駅 |
三越前駅(東京メトロ銀座線・半蔵門線)から徒歩2分 室町二丁目停(江戸バス北循環)から徒歩2分
日本橋三越停(都営バス東42甲)から徒歩3分 駐車場は障害者専用が1台分あり(事前予約推奨) |
営業時間 | 10:00~22:00(最終受付 21:30)定休日なし ※休館日 2020年10月23日(金) |
入場料 |
・大人:2300円 |
※2020年10月時点の情報です。