蔵前|藤棚も鶴!草も鶴!折り紙の作り出す世界観に感動すること間違いなし!「東京おりがみミュージアム」

「これが折り紙で作られているの?!」と目を見張るほど精巧に作られた作品が並ぶ「東京おりがみミュージアム」。種類豊富な珍しい折り紙の販売の他、定期的に講習会も開かれており、子どもだけでなく大人も折り紙に魅了されてしまいます。一度訪れると、思っていた以上に長居してしまいたくなる素敵な場所でした。

清澄通りから1本入った、住宅街の中にあるミュージアム

子どもの頃から、常にそばに存在していた折り紙。これまで筆者にとって折り紙といえば、鶴や風船などオーソドックスなものを折る、ほんの時間つぶしの存在でした。今回近くで用事があり、その空いた時間を過ごす場所を探していた時にたまたま見つけた「東京おりがみミュージアム」。折り紙の面白さや奥深さを知れたら、と思い訪れてみました。

「東京おりがみミュージアム」の最寄り駅は、都営大江戸線「蔵前駅」。A7出口を出て東方面、隅田川にかかる厩橋(うまやばし)を渡り、清澄通りに突き当たったら左折。さらにその先の信号を右折してすぐ右手側にあります。

「東京おりがみミュージアム」に続く交差点。米屋が見えたら右折。この先にミュージアムがあります。

清澄通りを右折する道は両脇に住宅が続いているために、地図を片手に歩いていても、本当にこの道で合っているのかドキドキ。そのため「日本折紙協会」とかかれた看板を見つけた時は思わずホッとしてしまいました。曲がる場所の目印となるのは、米屋の大きな「米」という文字。この文字が見えたら、迷わず右折ください!

「東京おりがみミュージアム」の外観。

繊細かつ精巧な折り紙作品に感動

館内に入るとショーケースが並んでおり、その中に折り紙で作られた作品が展示されています。

最初に目を引いたのが、3種類の「鶴の盆栽」。この盆栽の葉の部分はなんと!小さな鶴を繋げて作られているんです!遠くから見ると葉っぱにしか見えないのに、近くで見ると確かに鶴!!この細やかな作りに感動しかありません!

『五葉松』

スタッフに聞いたところ、この鶴は「13㎜角の折り紙で作られている」とのこと。13㎜と聞いてもピンとこないのですが、作品のすぐ下にその大きさの折り紙が置かれていました。想像以上の小ささにただただ驚き!!ちなみに、『紅葉の盆栽』は500羽。『五葉松』は800羽、『しだれ桜』は1500羽の鶴で作られているそうです!すごい!!!

ショーケースの中には、他にも沢山の作品が飾られています。その一つ一つがどれも丁寧で細やか。眺めているだけで、感動でため息が出てしまうほどです。失礼ながら、これまで折り紙で作られた作品を見て感動した経験がなかったのですが、今回ばかりは違いました。

記事内ではその一部をご紹介します。紹介したもの以外にも素晴らしい作品が沢山あるので、是非実際に足を運び、ご自身の目で鑑賞してみて下さいね。

『満開の鶴藤棚の下で!!』

『満開の鶴藤棚の下で!!』

なお、展示されているのは、「日本折紙協会」の会員(季節にあった折り紙の折り方を紹介する雑誌、月刊『おりがみ』を年間購読することで加入可能)が、展示会のために作成された作品だそうです。中には11歳の会員さんが作ったという、素晴らしい作品も。折り紙は、年齢関係なく楽しめる芸術品ですね!

『月明かりに導かれて』

『月明かりに導かれて』

選ぶのも楽しい!種類豊富な折り紙の販売も

このミュージアムでは、折り紙の販売もありました。筆者が驚いたのは、館内奥に、同じ色の折り紙だけがセットになってずらりと置かれている棚。その色の種類の多さと言ったら!!!この一つ一つの色の違いが、見る人を圧倒させる芸術的な折り紙作品をつくりあげるのだろうな、と一人感動してしまいました。

他にも、子どもが好きそうなキャラクターの折り紙や、簡単に作品が完成できるよう最初から折り目が書いてある折り紙、さらには季節を感じさせる折り紙などなど。個人的にも気になる折り紙が沢山!見ているだけで楽しく、ワクワクしてきます。

筆者が折り紙選びに夢中になっている間にも、他の親子連れが来店。子どもに「好きな折り紙買っていいぞー」というパパに、「ヤッター」と子どもが喜んでいる姿も目にしましたよ。

筆者は今回、「すみっコぐらし」の絵柄の入った折り紙と、暗闇で光る蓄光タイプの折り紙、クリスマス柄の折り紙の3種類をお土産用に購入!子どもに渡すと喜んで、すぐに折り紙で遊んでいました。

親子で参加できる「おりがみ講座」も魅力的!

こちらのミュージアムの2階には講習室があり、定期的に「折り紙講座」が開講されています。どれも1~2時間ほどの講座で、費用も500円~と、気軽に参加しやすいものばかり。
筆者だけかもしれませんが、書店などで売られている折り紙の本は解説が難しく、本を見ながらの折り紙に苦労することがあります。そのため、実際に講師の手元を見ながら解説してもらえるのは非常に分かりやすくありがたいですね。
講座によっては、Zoomで参加できるものもあります。詳しくは以下サイトをご覧ください。

参考 講習室からのお知らせ東京おりがみミュージアムHP

折り紙を購入した際、おまけでこんな素敵な作品をいただきました。

こちらは、ご病気で以前のように折り紙を折れなくなった講師の方が、リハビリを兼ねて作っているのだとか。今回訪問した12月初旬にはまさにタイムリーな折り紙。ほっこり温かい気持ちとなると同時に、ご病気が良くなりますように、と願い、お家で飾らせていただいています。

 

今回、たまたま訪れた「東京おりがみミュージアム」でしたが、思いがけない沢山の感動と、可愛い作品をお土産にいただいてきました。日本人にとっては昔から馴染みがあり、伝統文化と言っても過言ではない存在の折り紙。そんな折り紙が作り上げる可能性に魅了されっぱなしでした。今回の訪問を機に折り紙に触れる機会を増やし、その素晴らしさを子どもと体感していきたい、と思いました。

(2021年12月訪問)

スポットデータ

スポット名 東京おりがみミュージアム(日本折紙協会)
公式情報 このスポットのオフィシャル(公式)サイトへ 
住所 墨田区本所1-31-5(MAP
最寄駅 都営大江戸線「蔵前駅」A7出口から徒歩8分
都営浅草線「蔵前駅」A2出口から徒歩9分
東京メトロ銀座線「浅草駅」4出口から徒歩10分
都営バス各線「本所一丁目」下車より徒歩4分
営業時間 9:30~17:30
定休日 土日以外の祝祭日、12月30日~1月4日 

※2021年12月時点の情報です。

 

 

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