「辰巳でクレープ屋さんがオープンする」と小耳にはさんでから、ずっと気になっていたお店「タカハシクレープ」。早速訪問してみたら、初めて出合うクレープ生地に感動! お店のこだわりが随所に感じられました。
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東雲、豊洲エリアから足を伸ばして訪れたい、コインランドリーの1画にあるクレープ屋
最寄り駅は、有楽町線の辰巳駅。豊洲駅の1つ隣駅ですが、飲食店や商業施設などは少なく、住宅に特化したエリアという印象です。お店は、駅からは徒歩5分ほどの距離、クリーニング店、コンビニ、歯科などと並ぶ、コインランドリーの1画にあります。
一見、気づかずに通り過ぎてしまいそうなほど可愛らしい窓口。でも、ひと区画に集まった人たちと、その周辺に漂う甘いにおいが、迷わずに筆者をお店に誘(いざな)ってくれました。
イオン東雲店からは、辰巳橋を渡ってすぐ、徒歩10分弱の距離にあるので、お買い物ついでに足を伸ばしてみたくなります。ちなみにタカハシクレープのインスタグラムによると、豊洲駅前の交差点からは徒歩17分とのこと。歩くのが好きな方は、お散歩としても程良い距離かもしれませんね。
またお店の近くには、広い芝生と、ニュースポーツを楽しめる「辰巳の森海浜公園」や、子どもたちに大人気の大きなタコの遊具や、パンダが並ぶ姿が可愛い「辰巳の森緑道公園」があるので、公園遊びの前後にも訪れやすい立地ですね。
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「生地だけ」「ホントノチョコ」等、他では見かけないクレープメニュー
店頭でまず驚いたのが、「生地だけ」というメニューがあること。筆者これまで数えきれないほどのクレープ屋さんを訪れたことがあるけれど、メニューに「生地だけ」と記載しているお店は、間違いなく見たことがありません。店頭の貼り紙には、「生地には無農薬小麦粉と全粒粉、ギー(食用に用いるバターオイルの一種)を使用しています」と書かれていました。
これまで訪れたクレープ屋さんと、きっとなにか違うにちがいない!期待度も上がります。
またメニューに載っていた、「ホントノチョコ」というワード。一体何のことだか……。店員さんに聞いてみると、「チョコレートシロップではなく、本物のチョコレートを溶かして使っている」とのこと。“ホントノチョコ”=“本当のチョコ(レート)”ということなんですね。
たくさんの気になるメニューの中から、今回は数量限定の「金柑(きんかん)ホイップ(550円/税込、以下同)」と、定番メニューの「キャラメルアーモンドホイップ(550円)」を注文。
金柑を使ったクレープは新しいですね!と店員さんに話してみると、「栄養価を残すために、ジャム風に仕上げたんですよ」とのこと。そんなこだわりを聞いてしまうと、もう頼まずにはいられない筆者。“限定”というワードにも、本当に弱いんです(笑)。
無農薬小麦粉と全粒粉、ギーを使用した生地は、お食事にも合わせたい美味しさ
店頭の窓口で注文すると、電子ベルを渡され、出来上がりまでしばし待機。待ち時間は5分弱。苦に感じない時間です。
ベルが鳴り、窓口でクレープを受け取った瞬間の感想は、「平たい!」。そう、筆者にとってクレープと言ったら、以前原宿のクレープ屋さんで食べた丸い形。この平たい形のクレープは、筆者にとっては初の体験です。
まず一口、クレープの生地のみにかぶりつく。カリッパリッとした食感、そして次に感じたのが、モッチリ感。間違いなく、美味しい!しかも平らな形だから、こぼれにくくとても食べやすい!
筆者だけかもしれませんが、年齢を重ねるにつれ、甘みが強いものは食べ進めると重く感じ、完食するのがつらい。でも、ここのクレープは食べていてもそんなことはありませんでした。生地は甘みも少なく、お食事と一緒でも美味しくいただけそう。メニューに「生地だけ」があったことに、今ここで強く納得しました!
金柑は、半分に切ったその形状がそのまま確認できるほど大きめ。それがホイップクリームの間にゴロゴロと入っていました。金柑本来の苦みと、ホイップの甘さが相性抜群です。苦みを感じるあたりは、ちょっと大人のクレープといった感じ。
ホイップも生地同様甘みが強くなく優しい甘さなので、最後までペロリと食べきってしまいました。
子どもが頼んだ「キャラメルアーモンドホイップ」は、食べさせてもらえず。でも、クレープの上部にはたくさんのアーモンドスライスが。さらにクレープの下まで、アーモンドが入っているのが見えました。子ども曰く「アーモンドのカリッとした食感が最後まで続くので飽きない」とのこと。
軽めランチの後のデザートとして、親子そろって美味しくいただきました。
なぜ、コインランドリーの一角に?
クレープ屋がオープンした、と聞いてからずっと気になっていたのが、その場所。
「なぜ、コインランドリーの一角なんだろう?」と疑問に思ったので、率直に店員さんに訪ねてみました。すると、「コインランドリーのオーナーが、知り合いなんです」とのこと。
周りに待っているお客さんがいないことを確認して、さらにちょっと深く「ご夫婦でやられているのですか?」と尋ねると、「そうなんですー。本当は私一人でやろうと思ったんですけれどね」。そう笑いながら答えてくれる奥様の顔は、ちょっと照れたような表情にも見え、とても素敵でした。
とても気さくな奥様と、黙々とクレープを焼き上げていたご主人。お二人で協力してクレープ屋を経営している姿もまた、このお店の魅力の1つと言っても過言ではなさそうです。
人と環境にやさしい洗濯をする、明るいコインランドリーが隣接
クレープの焼きあがる短い時間を利用して、コインランドリー「wash+辰巳店」も見学してみました。
中は照明は明るく、さらに清潔感もありスッキリした印象。洗濯乾燥機は6台、乾燥機は3台、さらにはスニーカーランドリーも1台ありました。
ここのコインランドリーの特徴は、洗剤を使わないことを特徴のようで、店内には『合成化学物質を含まない99.9%水の「wash+ Water」で洗う特許取得済みの洗濯技術です』という張り紙もありました。環境にも優しく、またアレルギーなどがある方にも優しい、素晴らしい技術ですね。
「クレープ=デザート」という考えがぬぐえなかった筆者。お食事系クレープなんて邪道だと思ってウン十年過ごしてきました。その根拠は、クレープ生地自体が甘いことにあったのですが、今回いただいた「タカハシクレープ」の生地は、そんな偏見を見事に覆してくれました。お店を経営しているご夫婦も、生地には自信をもっているとのことなので、私の味覚は間違いなさそうです。これまでの考えを捨て、今度は初のお食事系クレープにチャレンジしてみます!
(2023年2月訪問)
ショップデータ
店名 | タカハシクレープ |
公式HP | ▶︎Instagram |
住所・地図 | 江東区辰巳1-2-9 112(map) |
アクセス | 東京メトロ有楽町線「辰巳駅」から徒歩6分 都営バス東15、門19「辰巳橋」下車すぐ |
電話番号 | ー |
営業時間 | 12:00~18:00 ※生地がなくなり次第終了 短縮営業あり(店舗へお問い合わせください) |
定休日 | 火・木曜日 |
予約 | ー |
座席、設備 | なし(※併設のコインランドリー店内での飲食はNG) |
決済方法 | 現金 |
子連れチェック
ベビーカー | ◯ | おむつ替えスペース | × | キッズチェア | × |
キッズメニュー | ×※ | 食器・カトラリー | × | フリーWi-Fi | × |
備考 | ※キッズメニューとしての用意はないが、子どもが食べられるメニューも多い |
※「ー」は未確認の項目です。
※2023年2月現在の情報です。