東銀座｜木挽町広場で誰でも買える！歌舞伎座で焼いているオリジナルのパン「歌舞伎座ベーカリー」

明治22年（1889年）11月に開業した、130年もの歴史を誇る歌舞伎座。当時の外観は洋風でした。以来4回の建て替えを経て、現在は平成25年4月に竣工した第五期の建物です。その地下2階にある木挽町広場は催事スペースとなっていて、たくさんのお店が軒を連ねています。地上からエスカレーターで、または、地下で東銀座駅と直結していて、歌舞伎を鑑賞していなくても誰でも利用できるんですよ。だから歌舞伎座オリジナルのパン「歌舞伎座ベーカリー」も買えちゃいます！

歌舞伎座の地下2階木挽町広場

一代前の第四期の建物は、平成14年2月に「登録有形文化財」に登録された貴重な建造物。しかし老朽化により、平成22年4月の興行をもって約60年の歴史に幕を下ろしました。現在の建物には先代の一部の部材が再利用されているそうです。

歌舞伎座は中央区湊（最寄駅：八丁堀）にある鉄砲洲稲荷神社の氏子のため、3年に一度の本祭り（5月のGWに開催）のときには、本社神輿が歌舞伎座の前を通ります。そして歌舞伎座の脇で休憩するのが恒例となっています。2005年には神社主催の十八代目中村勘三郎さん襲名祝賀行事も歌舞伎座前で行われ、勘三郎さんも一緒に満面の笑顔で担いでいました。コロナにより2020年の本祭りは2021年5月に延期となりました。歌舞伎座と大きな本社神輿が重なる風景は圧巻ですよ！

さて、ここからは「木挽町（こびきちょう）広場」の紹介です。「木挽町」とは、歌舞伎座周辺（築地と銀座の間）の昔の地名です。昭和26年に「銀座東」と改名しましたが、今でも「木挽町」の名がつくお店や施設があり、歴史を感じられる町です。

歌舞伎座に向かって左側にあるエスカレーターは、地下2階の「木挽町広場」へ通ずる道。歌舞伎鑑賞の有無に関わらず、誰でも出入りできます。エスカレーターを降りた左側は「食品雑貨 はなみち」というお土産屋さん。こちらは遅い時間まで営業しています（後記）。

エスカレーターを降りて右へ進むと、広場の中央エリアが広がります。

天井から下がる大きな提灯の迫力がすごい！こちらの物品販売は月毎に内容が入れ替わったり場所が移動したりで、何度でも訪れたくなる場所です。歌舞伎座関連グッズ、お弁当やお菓子などのお土産品が多数販売されています。

歌舞伎の代名詞“隈取”のパン多数ならぶ「食品雑貨 はなみち」

エスカレーターを降りて左手の「食品雑貨 はなみち（しょくひんざっか はなみち）」内にあるパンコーナーは屋台風。隈取（歌舞伎と言えば！のメイク）の焼印やチョコレートが乗っているものもあり、歌舞伎座オリジナルだから必見！営業時間が8時～21時と長く、買いたいときに行きやすい嬉しいお店ですよ。

わが家の人気No.1は「隈取ちぎりパン」（税込140円）。ふわふわでしっとりでほんのり甘い、とてもシンプルなパンです。

歌舞伎PRキャラクター「かぶきにゃんたろう」がモチーフの「隈取にゃんこパン」（税込250円）に入っているカスタードクリームはバニラビーンズ入りで濃厚です。１つ1つかぶきにゃんたろうの表情が違うのもおもしろい！

（2020年9月訪問）

ショップデータ

※「ー」は未確認の項目です。 ※ 2020年10月現在の情報です。

軽食や甘味を食べられる「お食事処 歌舞伎茶屋」

エスカレーターを降りて右へ行くと、たくさんのお店が並ぶ広い広いスペースに入ります。右手へ進み、歌舞伎座切符売場の隣にあるのが「お食事処 歌舞伎座茶屋（おしゃくじどころ かぶきちゃや）」。うどんやカレーや甘味などの軽食を食べられ、一部はテイクアウトできます。品数は少ないですが、こちらにも「歌舞伎座ベーカリー」のパンが並んでいます。「塩バターあんぱん（別名、塩バターロールのあんサンド）」（税込220円）はオーダーしてからあんを詰めてくれるんです。この塩バターロールにはスイス産発酵バター入りマーガリンがしみ込んでいて、ジュワ～っと美味しい逸品です。

（2020年9月訪問）

ショップデータ

※「ー」は未確認の項目です。 ※ 2020年10月現在の情報です。

「歌舞伎座ベーカリー」は、歌舞伎座建物内のパン工房で焼いています。焼き立てのパンを買えるって嬉しいですね。歌舞伎座の他に、東銀座駅周辺はパン屋が密集！高級食パンの「俺のベーカリー」、大人のジャムパンの「月と花」、米粉パンの「サンチノ」が徒歩数分圏内にあるんです。パン好きには堪らないエリアですね。

2020-12-02東銀座｜昭和通り沿いでパン巡りができちゃう！東銀座エリアのパン屋3選