【最終回】 コラム|大変だった日々も愛しい……子育てを通して感じた思いや、見えた景色

子育ては、みんなが初めての経験。正解がないから毎日が手探り状態。失敗や後悔をしたり、泣いたり怒ったりしたことも。そんな大変だった育児を振り返って、いま感じることはありますか?いまだから笑えるようなこと。心が折れかけた自分へかけてあげたい言葉。振り返って見える景色……。今回は、“ママ”で構成されたCo-sodateメンバーに「子育てを通して感じた思いや、見えた景色」について聞いてみました。

ママ友との出会いが心の支え

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長男の出産と共に、夫の異動でやってきた今の街。近くに友達も家族もおらず、夫も仕事が忙しく帰りが遅い上に出張三昧……。初めての育児に、慣れない環境、心が折れそうになる日々の中で、出会った同じ境遇のマンションのママ友。毎日公園で遊んだり、家を行き来したり。奇跡的に2人目の出産も同時期で、大きなお腹で励まし合ったり、助け合ったりしながら1人目を追いかけた日々。私の体調が悪い時に家まで夕飯が届いた時は、涙が出そうだったな……。海外転勤や引越しで今はそのママ友とは離れているけど、たまに会って近況報告する戦友です。あの時は必死だったけど、思い返して楽しかったと思えるのは、ママ友たちのおかげ。これからも出会いを大切に生きていきたいな。

by AO

育児は育自

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子どもの成長とともに悩みは変われど、尽きない悩み。その時は心配や不安で考え込んでしまうこともあるけれど、過ぎ去ってみればなんでそんなに悩んでたんだっけ?と感じたりすることもしばしば。ママだって初めての子育て。しかもみんな違うし、正解も分からない!どこかで聞いた「育児は育自」という言葉は、本当にその通りだと思う。自分も悩みながら、子どもと一緒に成長していきたい。それでお互いあの時はそんなこともあったね!と笑って話せたらいいな。

by AH

ネットより、目の前のわが子

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娘が赤ちゃんだった頃は、自分の育児がこれでいいのか不安で、毎日のようにネットで調べていました。寝ない、すぐ風邪を引く、身長が伸びない……。検索するほど不安が増えていた気がします。今思えば、もっとおおらかに赤ちゃん時代を楽しめばよかったと感じます。いま娘は9歳、息子は3歳になりましたが、あの頃の反省から“検索育児”はしていません。それぞれの子どもの悩みは尽きませんが、人と比べるのではなく、その子なりのペースや個性を大切にしながら成長を見守りたいと思っています。

by Izumi

人との繋がり

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子どもが生まれ、「こんなにも愛おしい存在になるなんて」と想像以上だったこと、そして「この子は何があっても私が守る」と誓ったこと。その時の気持ちは今でも変わりません。一方で、育児の過酷さ、親としての責任の重さに押しつぶされそうになることも。人を一人育てることがどれだけ大変かということを身をもって知りました。小さい頃は、ほぼワンオペで「母親である私が全部やらなければ」と気負っていたように思います。もっと周りに頼ってよかったんだな。子育ては一人でするものではなく、みんなで育てていくものなのだなと、時間が経って初めて気付けたことも。子どもが生まれたことでたくさんの新たな出会いもありました。子どもが繋いでくれた出会いやご縁は、これからもずっと大切にしたい宝物です。

by RN

価値観の変化

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初めての育児は、親としての責任と、この子をちゃんとした大人に育て上げなきゃというプレッシャーでいっぱいでした。そのため、夜は早めに寝かせなきゃ、野菜を食べさせなくちゃ等、今思うと必要以上に子どもにプレッシャーをかけていた気がします。その反動なのか、ある程度大きくなった時に子どもの不満が爆発。その真っ最中は、深く悩み、落ち込み、どれだけの涙を流したことか。しかし今思うと、その時期があったからこそ私の偏った価値観を見直す機会になったし、子育てにおいて何が一番大事なのか気付けた気がします。子育ての方法は人それぞれ違うので難しいけれど、子どもの成長と共に変われた私は幸せだな、と今になって強く思います。

by Lisa

育児で心掛けている視点

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子どもが生まれて10年。もちろんとても大切な存在だけど、毎日の生活の中で、正直しんどい時もある。余裕がなくて、つい強い言葉を投げそうになる日も何度もあった。そんな時、私が自分に問いかけるのは「それ、友だちにも言える?」という言葉。例えば友人に向かって、「あなたと友だちでいてあげている」「付き合ってあげている」なんて、決して口にしない。子どもにも同じで、親だからといって「育ててやっている」「産んでやった」という言葉が許されるわけではない。子どもも一人の人間で、対等な存在。家族は甘えていい関係だけれど、ぞんざいに扱っていい関係ではない。10年の子育てを通して、子どもを一人の人として尊重し、適切な境界線を意識するからこそ、平和で愛しい家族の時間があるのだと感じています。

by Mizuki

反省と成長をさせてもらえている

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子育てを通して、自分の思い通りにいかない現実や、男の子ならではの感じ方・考え方の違いに向き合う日々を重ねてきました。親はただ少し早く生まれただけの存在で、決して完璧ではなく、反省しながら学ぶことの連続です。まだ幼い子どもたちとの毎日は大変さもありますが、その一つ一つがかけがえのない経験だと感じ、感謝の気持ちを大切にしています。共に生活をする中で、私自身も成長させてもらっていると実感しています。

by MK

子育ては、やっぱり難しくて愛おしい

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子育てというのは、嬉しいこと、楽しいことばかりではなく、心配になったり、不満やストレスに感じて爆発したり、本当に難しいなと日々痛感しています。でも、子どもを授かったことで夫婦から家族となり、母となりました。母になって踏み出した新しい場所、新しい知識や発想、繋げてくれたご縁など、“子どもたちがいたからこそ、今の景色があるんだなぁ。私のところに生まれてくれてありがとう”と感謝の気持ちになります。これからも子どもと喧嘩したり、怒ったり、泣いたり、悩んだり……。母としては頼りないこともきっとあるけど、一緒に思いっきり遊んだり、お腹抱えて笑ったり、感動したり。私自身も子どもと一緒に、素直に喜怒哀楽を共有しながら成長していけたらなと思います。

by Misa

今日も全力反発!の向こうに見える成長

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長子は反抗期真っ只中の高校生、末っ子は小学生の“歳の差きょうだい育児”。それぞれの年齢や性格に合わせた内容で声掛けや注意をすると「差別だ!」「自分は悪くない、勝手に生んだママが悪い!」と、長子から名セリフが飛び出します。よし、今日もババァって言われなかった!と安堵しつつも、その言動を理解しきれない私はイラッ。でも夫や友人に話すと「反抗期なんてそんなもん」とあっさり笑われるのが常。そうですよね、全力で反発できるほど成長したんだと思えば、今日のバトルも愛しい思い出予備軍。さ、そんなやり取りを見て育っている下の子たちの将来は如何に?正直、反抗期はもうお腹いっぱいです。(苦笑)

by Shino

 

この世の中に育児書というものはあれど、それが全て正しいわけでもない上に、万人にあてはまるものでもないですよね。そのため、子どもの数だけ子育ての方法があり、ママパパの子育ての悩みも変わってきます。そして、子どもがいたからこその出会いや、子どもを通して感じた幸せ、思いなども、その子どもの数(いや、それ以上に)存在します。
「子育て」は、“孤育て=一人で行うもの”ではなく“Co(共に、一緒に)育て=誰かと共に行うもの”であること、そして人との繋がりや、生き方を考えるきっかけになる、とても貴重な経験かと思います。子育てを通じて感じた思いや景色が、是非この後のみなさんの人生に彩りを与えるものとなりますように。

重要なお知らせ

いつも『Co-sodate』をご訪問いただき、ありがとうございます。
このたび『Co-sodate』は、今回の記事をもちまして一区切りとし、サイトをクローズすることとなりました。

2020年7月の立ち上げから、子どもとともに明るい未来をつくってほしい、街や人とつながることで毎日の子育てや暮らしが、少しでも楽しく、豊かなものになってほしいーそんな想いを胸に、活動を続けてまいりました。これまで『Co-sodate』を支えてくれたのは、ママで構成されたメンバー一人ひとりの経験と想い、そして読者の皆さまとの出会いでした。
メンバー自身も、子育てや暮らしのステージが変化し、それぞれが新たな一歩を踏み出す時期を迎えています。そのため今回、前向きな節目として『Co-sodate』を卒業するという選択をいたしました。

ママたちが実際に取材し、言葉を紡ぎ、悩みながら届けてきた記事が、どこかで誰かの心を少しでも軽くできていたなら、これ以上うれしいことはありません。

『Co-sodate』という場所は一区切りとなりますが、ここで生まれたつながりや想い、共有してきた景色は、これからもそれぞれの人生の中で息づいていくと信じています。

これからも皆さまの子育ての日々が、笑顔や発見に満ちた素晴らしい時間でありますよう、心より願っております。

これまでのご愛顧に、心から感謝いたします。
本当にありがとうございました。

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