自然動物園|アリクイやワラビー、レッサーパンダにも会える!入園無料の素敵な動物園

江戸川区にある入園無料の「自然動物園」。20種類以上の動物に会えるのはもちろんのこと、来園者を楽しませる工夫も多く、無料でのこのクオリティーに筆者も思わず感動してしまったほど。ヤギ・ヒツジ・ウサギ・モルモットなどと触れ合える「ふれあいコーナー」も必見です!

行船公園内にある入園無料の「自然動物園」。

この自然動物園があるのは江戸川区。中央区・江東区からだとちょっと遠いかな?と思ってしまいそうですが、中央区・日本橋からのアクセスが、とても便利なんです!
東京メトロ東西線なら、乗り換えなしの15分弱で最寄り駅の西葛西に到着。西葛西駅から自然動物園までは徒歩15分ほどなので、トータルで30分でたどり着けるほど。思った以上に近いですよね。公園のすぐ近くには、都営バスの「宇喜田」または「北葛西2丁目」などのバス停があるため、状況によっては駅からバスを利用ください。

また車なら、日本橋交差点から約8kmほど。永代通りをほぼ東進するのみなので、初めての方でも道に迷う心配は少ないですよ。

自然動物園の正門

西葛西駅から一番近い公園の入り口は「南門」となり、この入り口からは、直接動物園にアクセスが可能。なお自然動物園の正門の横にはサービスセンターがあり、公園のパンフレットが置かれていたり、自然動物園の最新の案内があったりと、有益な情報を得ることができます。

なお嬉しいことに、この自然動物園は入園無料なんです!!

アリクイの親子に遭遇!

筆者がこの日、1番見入ってしまったのが、南門から入って10mほど進んだ左手にいる「アリクイ」。
2023年のこの日には、前年末に生まれたばかりの子どもを見ることができたのです。

右側がお母さんの『アイチ』、左が子どもの『アモ』

『アモ』と名付けられたその子どもは、まだ体も小さくて歩き方さえもあぶなっかしい。筆者が見ている間にも段差につまずく姿を何度か見かけました。隣でそんな姿を見ていた子どもは、「あー、アモちゃん転んじゃったー。アモちゃん頑張れー!!」と。本当に応援したくなっちゃうくらい、見ていて可愛らしいんです。

この可愛らしいアモちゃんを見るためか、アリクイの檻の前には、他の動物よりも多くの人たちが集まっていました。

ちなみに、他の動物を見て再びアリクイのところに戻ってくると、今度はアモちゃん、お母さんの背中に乗っておんぶをしてもらっていました。人間も動物も、お母さんに甘えるのが大好きなんですね。

お母さんにおんぶされた『アモ』

ペンギンやオタリアなど、海の生き物も

正門近くには、フンボルトペンギンがいます。
パタパタと翼を上下に動かしながらペタペタ歩く子や、水の中をスイスイ泳ぐ子……ざっと数えて10羽以上。たくさんの子がいるので、それぞれの動きを観察しているだけでも飽きず、ずっと見入ってしまいます。

またペンギンの近くには、アシカ科のオタリア。
こちらは陸に上がってお昼寝中。2頭とも気持ちよさそうに、目を閉じています。

食事に夢中のワラビー、動き回るサル、20種類を越える動物たち

ベネットアカクビワラビーは、お食事中。

写真に収めるのが難しいほど、元気よく動き回っていたのはサル。
この動物園ではブラウンケナガモクザル、ジェフロイクモザル、コモンリスザルと、サルだけで3種類もいるんだとか。

ジェフロイクモザル

その他、サイチョウやオウギバトなどの鳥や、クサカメやカミツキガメ、また二ホンリスなど非常にたくさんの動物たちがいました。ホームページによると、ざっと24種類の動物たちがいるそう。この日筆者は会えませんでしたが、立ち姿が可愛く話題になったオグロプレーリードッグ、レッサーパンダなどの動物もいるそうです。

さらに近くで動物を見られる、ふれあいコーナー

正面入り口に近いところには「ふれあいコーナー」があります。ヤギ・ヒツジ・ウサギ・モルモット・チャボなどの動物と自由に触れ合えるコーナーなんです。

筆者が訪れた2023年の2月末は、密集・密接を防ぐため入場することはできませんでした。しかし、ホームページによるとコーナーの外側から動物と仲良くするのはOKとのこと。密にならないように周りに気をつけながら、仲良くしてあげてくださいね。また「再開にむけて準備中」という嬉しい情報もあったので、近いうちに再開されることに期待したいですね!

この日筆者が訪れたのは、朝10時過ぎ。
ヒツジは、日差しが降り注ぐ中でお食事の真っ最中。白と黒の大きなヒツジ、そして子どもらしい小さな茶色のヒツジなど合わせてが6~7匹。ネットに入った草をムシャムシャと食べていました。

 

大きなヒツジの毛は、とてもモフモフ。この自然動物園では、5月に毛刈りをおこなうようなので、筆者の訪れた時期はヒツジの毛も一番は多い頃だったようです。シュッとした顔と細い足に対して、モフモフの毛におおわれた大きな胴体。身近で見ていると、そのアンバランスさがとても可愛らしく思えてきます。

また、ふれあいコーナー内にも区画を分ける柵があり、その柵の向こうにはヤギがいました。
こちらは、暖かな日差しを浴びながら目を閉じてひなたぼっこ中のよう。その顔の優しそうな表情と言ったら……。ヤギもこんな穏やかな顔をするんですね。

※2023年3月8日時点では、ふれあいコーナーについて、以下アナウンスがありました。最新の情報、詳細はホームページよりご確認ください。
ふれあいコーナーの利用は、3月中旬~下旬に再開予定。1回20分、午前2回午後2回の計4回の開催。また整理券方式になり、券をお持ちの方のみふれあいに参加可能。ただし平日のみの開催。団体利用は休止。

来園者を楽しませる工夫がたくさん

この自然動物園、「訪れる人に楽しんでもらいたい」という思いが随所から伝わってきます。
その1つが、園内のあちらこちらで動物に関する説明やクイズ、案内が貼られているところ。時に手書きで、時には図入りで……。しかもとても見やすく、わかりやすく、そして丁寧に作られているのです。

クモザルの柵の前には○×クイズ

アリクイの前には、アリクイの子どもの名前のお知らせと一緒に、アリクイの生態についての説明もありました。今回初めて知るような情報も載せてあり、読んでいて大変勉強になります。

アリクイの柵の前には、子どもの名前を知らせる案内

またワラビーの柵の前には、「相関図」が。
筆者は、1匹のワラビーが仕切られた柵の向こうをずっと眺めているシーンを目撃。この相関図をちょうど見かけたので、「あのワラビーは、オスの“タキ”なのかな。メスにアプローチしたいのかな」という想像をしながら観察していました。こんな案内があると、ただ動物を眺めるよりも、さらに楽しさが倍増します。

ワラビーの柵の前には、相関図

また、案内板のいくつかにはQRコードが掲載してありSNSへの誘導もおこなっていました。そのSNSをのぞいてみると、飼育員による成長記録や、動物たちの個々の性格紹介など、とても充実した内容のものばかり。自然動物園のスタッフの思いが伝わってきました。

「訪れる人に楽しんでもらいたい」という思いを感じた点のもう1つが、飼育員さんとお客さんとの距離の近さです。

この日筆者は、ペンギンを見ていた親子連れのママが、ペンギンのお部屋を掃除するスタッフの方と話をしている姿を見かけました。柵の中にいるスタッフと、それを柵の外で見ている来園者との会話。しかもとても楽しそうに笑顔で話している姿に、スタッフとお客さんの距離の近さを感じました。

 

久しぶりにこの動物園を訪れ、「そこに訪れる人たちを色々な工夫で楽しませよう」とするスタッフの“おもてなし”精神を強く感じました。帰宅してからのぞいた「自然動物園ぶろぐ」が頻繁に更新されていたのも好印象です。ふれあいコーナーが再開したら、うちの子どもにも五感でたっぷり、動物たちと触れ合ってほしいと思います。

(2023年2月訪問)

スポットデータ

スポット名 自然動物園
公式情報 このスポットのオフィシャル(公式)サイトへ
住所 江戸川区北葛西3-2-1 行船公園内
主な遊具、設備

子連れチェック

 

トイレ 水道
ベンチ 日かげ
備考 トイレ・水道などは、自然動物園の入る行船公園内にあります

※2023年3月時点の情報です。

 

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