江東区湾岸部には、緑と潮風を感じられるサイクリングコースがあります。5つの公園を巡るコースを今回私が実際に自転車で回り、その魅力とおすすめスポットをご紹介します!ゆっくりスピードで子どもとサイクリングするも良し、子乗せサイクリングを楽しむも良し。はたまた、ジョギングやお散歩で回るも良し。実際に記事を読みながら、潮風を感じるサイクリング気分を味わってみてください。
前編の今回は、「辰巳の森緑道公園」、「夢の島緑道公園」、「新木場緑道公園」のコースをご紹介。緑に癒され、ヘリコプターや電車の車両基地を間近に見て興奮した、2時間(うち走行時間50分)の旅の様子をお届けします。
コンテンツ
①「辰巳の森緑道公園」からスタート!新緑が輝く並木道
サイクリングコースは、こちらのマップを参考にしました。臨海副都心部の海上公園を紹介する「海上公園なび」の「緑と潮風のサイクリングマップ」です。以前、自転車で若洲(わかす)方面へ出掛けたことはあったのですが、その際はコースの存在を知らず。今回はじめて、サイクリングロードを通って目指すことにしました!
参考 緑と潮風のサイクリングマップ海上公園なびHPマップのコースを参考に、①辰巳の森緑道公園→②夢の島緑道公園→③新木場緑道公園→④若洲海浜公園を経て、隣接した⑤江東区立若洲公園を追加して最終目的地と設定。スタートは有楽町線 辰巳(たつみ)駅近くの「辰巳の森緑道公園」から。園内で存在感を放つ“タコの遊具”を背に、こちらの竜のオブジェからスタートします。
竜のオブジェ横の橋を渡り道なりに行くと、750メートル続く桜並木へ。太陽の日差しを浴びて新緑が美しく輝き、葉の合間から注ぐ木漏れ日は、自転車を漕ぐ体を優しく包んでくれました。公園の芝生でピクニックする家族、ベンチで読書する女性、休憩しているカップル、それぞれの形で楽しむのどかな風景に自然とほほが緩みます。
スポットデータ
スポット名 | 辰巳の森緑道公園(タツミノモリリョクドウコウエン) |
公式情報 | このスポットのオフィシャル(公式)サイトへ |
住所 | 江東区辰巳1丁目・2丁目 |
主な遊具、設備 | 芝生広場・幼児用複合遊具・滑り台・シーソー・サイクリングロード・ウォーキングコース |
子連れチェック
トイレ | ◯ | 水道 | ◯ |
ベンチ | ◯ | 日かげ | ◯ |
備考 |
※2021年4月時点の情報です。
②緑で囲まれた癒しのエリア「夢の島緑道公園」。空まで届きそうな一本道も
並木道を過ぎた後は、しばし一般道を進みます。運河をまたぐ橋を渡ったら再度サイクリングロードへ。ここから「夢の島緑道公園」に入ります。
こちらのサイクリングロードは木々の緑が生い茂り、林の中を探索しているかのようでした。途中に橋が架かっていたり、ベンチを沢山配置したスペースも。サイクリングロードに並行して道路が走っているので車の音も聞こえますが、その喧騒も遠くに感じられるほど非現実な空間です。
木々からの優しく美味しい空気を堪能して進んでいると、一般道へ突き当たります。“三ツ目通り”の大きな交差点を渡り、再び道なりに園内に入ると、緑あふれる道が続きます。途中にはアジサイの株も見かけました。梅雨の時期に咲き乱れるアジサイを想像したら胸も高まりますね。
コースを進みながら3度目の一般道に出て、清掃工場の前を通過。と、ここで気になったのがヨット、モーターボートなどを係留・保管する施設「東京夢の島マリーナ」、ドックラン「イーノの森」、BBQ&レストラン「MARINA & GRILL」の看板。あとでHPで見たのですが、「MARINA & GRILL」は東京夢の島マリーナに併設されていて、テラス席からの景色が美しいそうです。今回はサイクリングコースから外れていたためスキップしましたが、いつか訪れてみたいお店です。
看板を過ぎサイクリング専用コースへ。こちらはこれまでの緑が茂る道とは異なり、見通しが良く、まっすぐ空まで続いていきそうな道。緑の茂った道で少し冷えた体を、降り注ぐ太陽の日差しが暖めてくれました。道の右手側には野球場が広がり、ボールを追いかける球児たちの姿を眺めることもできました。
ゆるやかな下り坂の先には、目の前に広がる荒川。遠くには葛西臨海公園の観覧車も見えましたよ。
緑の木々に囲まれた園内で少しのんびりと休憩をはさんだので、スタート地点からここまで30分(うち、走行時間は約15分)。
スポットデータ
スポット名 | 夢の島緑道公園 |
公式情報 | このスポットのオフィシャル(公式)サイトへ |
住所 | 江東区夢の島1丁目・2丁目・3丁目 |
主な遊具、設備 | 野球場 |
子連れチェック
トイレ | × | 水道 | ー |
ベンチ | ◯ | 日かげ | ◯ |
備考 |
※「ー」は未確認の項目です。
※2021年4月時点の情報です。
③電車の車両基地やヘリコプターの着陸に興奮!「新木場緑道公園」
湾岸道路が通る橋の下を通り、「新木場緑道公園」へ。こちらのサイクリングコースは荒川の下流沿いに延びる道。ここは海への合流場所が近いポイントなので、川幅が広く景色も壮大!!思わず足を止めて見入ってしまいました。
ちょうど川の対岸にある観覧車が正面に見えるところで、川の方に突き出たデッキが。そこにはベンチがあり、目の前の景色を堪能している男女が座っていました。地図で確認すると、このデッキは“ロマンスデッキ”と名付けられているそうです。なるほど、たしかに二人きりの世界を堪能できるこの場所はロマンチックだ!
カップルらしき二人のお邪魔にならないよう、デッキに近づくのは遠慮。また今度行ってみることにして、先を進むと、今度はカラフルな双眼鏡が3台並んだ“パノラマテラス”がありました。この双眼鏡、とても嬉しいことにお金を投入しなくても利用可能!しかも1台は子どもものぞきやすい高さ。親子で一緒に楽しめますね。
実際にのぞいてみると、対岸の葛西海浜公園の砂浜で遊ぶ人たち、凧揚げをする人たち、さらにはディズニーリゾートのシンデレラ城までもが、すぐ目の前にあるかのようにクリアに見えました。
しばらく双眼鏡で対岸の様子を堪能し、パノラマテラスを後にしようとした時。ちょうど目の前に“トレインブリッジ”とかかれた陸橋があることに気が付きました。「一体何があるんだろう?」と気になり、自転車で駆け上がってみると……
そこには沢山の電車!!そう!ここは車両の整備などをおこなう“車両基地”なんです!
この時は10本ほど停まっており、これまで電車に興奮したことなかった私も、思わず足を止めて見入ってしまいました!!近くには「わーすごい!」と声をあげている男の子も。また、いわゆる“鉄男”と言われる鉄道ファンの男性も数名、橋の上でカメラを向けていました。電車好きの子どもにとっても、きっとたまらない場所のはず。
そしてもう一つ私を興奮させたできごとが!
車両基地を陸橋からしばし眺めていると、「ブロロロローーーーーー」という音がどんどん大きくなってくるのが聞こえました。音が聞こえる方の空を見上げてみると、ヘリコプターがこちらに向かって近づいてくるではないですか!!
ちょうど頭の上を通り過ぎた時には、ヘリコプターの模様が見えるほどの低い位置を飛行。ドンドン低空飛行になっていき、木々の影で見えなくなってしまいました。ヘリコプターの消えた先が見たい!と慌てて自転車に飛び乗り走らせると、変わったベンチが数個おかれた広場に出ました。調べてみるとここは“ヘリ広場”。ヘリコプターの離発着が見られる、大興奮間違いなしのスポットでした!
ちなみにサイクリングロードマップによると、数字が書かれたこのベンチは、ヘリコプターの操縦席の形をしているそうです。マニアックな演出に感動!!
ちなみにこちらの新木場緑道公園は、園内の道が自転車専用道と歩行者専用道に分かれています。すれ違いざまに人とぶつかりそうになりヒヤヒヤする、といった危険が減るのは助かりますよね。今回ご紹介しているサイクリングコースで、完全に分かれているのはこの公園だけ。ほかの公園は歩行者も自転車も同じ道ですので、安全に注意して運転を!
途中、電車やヘリコプターをゆっくり見学したのもあり、スタート地点から新木場緑道公園を越えるまでで1時間10分が経過(うち、自転車での走行時間は約30分)。
スポットデータ
スポット名 | 新木場緑道公園 |
公式情報 | このスポットのオフィシャル(公式)サイトへ |
住所 | 江東区新木場4丁目 |
主な遊具、設備 | サイクリングロード、ロマンスデッキ、パノラマ広場、ヘリ広場 |
子連れチェック
トイレ | ◯ | 水道 | ー |
ベンチ | ◯ | 日かげ | ◯ |
備考 |
※「ー」は未確認の項目です。
※2021年4月時点の情報です。
なお、今回ご紹介したコースを皆さんが快適に過ごせるように、サイクリングマナーを守って安全に走行ください。(以下、「緑と潮風のサイクリングマップ」より抜粋)
- 自転車は左側通行しましょう。また、一列になって走りましょう。
- 事故を防ぐためにスピードは控えましょう。
- 暗くなってきたら、周りに存在を気づかせるためにライトを点灯しましょう。
後編では、「若洲海浜公園」~「江東区立若洲公園」の海沿いに沿ったサイクリングコースを紹介します。美しく輝く海と壮大な景色と、ほほをなでる潮風が気分爽快ですよ!!こうご期待!