東京メトロ「築地駅」を出ると目の前に現れる異国感あふれる「築地本願寺」。一度は目にしたことがある方も多いのではないでしょうか?大きく立派な本堂と同じ敷地内に、近代的な建物があるのをご存知ですか?この建物の中に「築地本願寺カフェ Tsumugi」と言う人気のカフェがあります。入店してみると、少し不思議な感覚を覚えつつ、おしゃれな空間と仏教の伝統的な部分が融合した、落ち着く空間が広がっていました。
コンテンツ
「築地」の地名の由来と「築地本願寺」の歴史
現在は築地のシンボル的存在になっている「築地本願寺」ですが、元々は1617年に浅草近くに創設されたのが始まり。その後、大火事に見舞われ焼失してしまいます。焼失後に、再建の地として当時の江戸幕府から与えられたのが現在の土地。しかしながら、与えられた土地は、当時、海上だったそうです。その海上を門徒さんたちが一生懸命埋め立て土「地」を「築」いたことから「築地」という地名が生まれたそうです。この築地本願寺が「築地」の地名の由来になっていたとはビックリです。
また、現在の本堂は関東大震災後に建立されたもので、インド様式の外観が目をひきます。ずっと「玉ねぎみたい」と思っていた上部の部分ですが、以前、築地本願寺のTwitterで「玉ねぎじゃなくて菩提樹の葉っぱだよ」とつぶやかれているのを見て、初めて本当の意味を知りました。私はこの外観が好きで、前を通るたびに美しい外観に立ち止まってしまいます。現在は国の重要文化財に指定されているようです。
本堂の中は、バリアフリーになっており、階段を上らなくても、スロープやエレベーターで本堂の2階まで上がることができます。
本堂入ってすぐの場所にはステンドグラスが。美しい!!
ガラス張りの明るく落ち着く店内
本堂のお隣にあるガラス張りの近代的な建物の中にあるのが今回ご紹介する「築地本願寺カフェ Tsumugi」。建物内は寺院の敷地内であることを忘れるような、明るくておしゃれな空間。カフェの他にも仏教関連の書籍の並ぶブックセンターや、オフィシャルショップが入っています。私の抱く伝統的な仏教寺院の重々しい雰囲気とはだいぶ違った近代的な雰囲気です。
この日は、早めのランチを狙って11時20分頃に入店。すると、私たちで店内は満席に。その後もお客さんは次々と来店し、入店待ちの方が増えていきました。予約は出来ないので、余裕を持った訪問がおすすめです!
店内は比較的広々しており、座席間の余裕もあるので、ベビーカーでも大丈夫そう。本堂側は全面ガラス張りになっているので、店内はとても明るく開放感があります。この日は窓側の席ではありませんでしたが、別日に伺った際、窓側の席に通してもらえました!その際はとてもお天気が良かったこともあり、本堂や青空がガラス越しに映え、心が清められるような気がしました。
こちらの一番人気は、開店時間の午前8時からいただける「18品の朝ごはん」。16種類のおかずとご飯とお味噌汁の18品がお盆にずらりと並びます。阿弥陀如来の四十八願の根本の願い「第18願(本願)」にちなんでいるそうで、築地という土地を活かし、築地の人気店「つきじ松露の卵焼き」「築地江戸一の佃煮」なども含まれているそうです。テレビなどでもしばしば取り上げられており、売切れてしまう日も多いんですよ!
来訪したランチ時は、チキン南蛮やサバの味噌煮などの定食系や、お茶漬けなどの和食メニューに加え、パスタメニューがありました。お寺併設のカフェなので、勝手に和食をイメージしていた私は、パスタがあることに少しびっくり。しかし、こちらにも「和」が織り込まれており、麺を「スパゲッティ」と「京抹茶の生パスタ」から選ぶことができます。定食メニューのご飯も「白米」「ひじきご飯」「十三穀米」から選ぶことができました!
私は「チキン大葉タルタル南蛮」にひじきご飯をチョイス。友人は「揚げなすとベーコンのおろしソース」にスパゲッティをチョイスしました。注文は店員さんへ口頭注文も可能ですが、テーブルに置かれたQRコードを自分のスマホで読み取ると、そこから注文することができるようになっています。自分のペースで注文することができ、便利でした。
体に優しい副菜や小鉢はとりわけにもGood!
スマホで注文後、10分ほどで料理が運ばれてきました。横長の大きなお盆に、メイン、ひじきご飯、お味噌汁、小鉢×2、お漬物と、色とりどりのプレートにワクワク!!チキン南蛮の載ったお皿にはサラダと卵焼きが一緒に盛り付けられており、副菜のお皿には卯の花と冷ややっこが載っていました。味も優しく、小さな子どもでも食べられそうなものも多く、栄養価も高そうなので、子どもへの取り分けにもいいですね。ひじきご飯もたっぷり入っていて嬉しい~。
友人のパスタには「ゆずソース」がついており、味を変えながら楽しめるようになっていました。
また、食後にドリンクとソフトクリームを追加でオーダー。
私は、季節のドリンク「清美オレンジと生姜の和紅茶」をチョイス。清美オレンジの爽やかな風味と、喉が「かーっ」と熱くなる生姜の風味がベストマッチ!!美味しすぎて、後日これだけを飲みに来たほどです。季節のドリンクなので、現在は販売されていないかもしれませんが、再び販売されることを願う一品でした。
子連れに優しいポイント
カフェの入る建物内には授乳室があり、授乳室内には授乳用のイスの他、ベビーベッドやおむつ用のゴミ箱が設置されています。
カフェには子ども用のカトラリーが用意されているので、取り分けの際にもありがたい。また、小さい子どもも好きそうな和スイーツのメニューも充実していたので、カフェタイムの利用も良いですね。
ブックセンターには仏教関連の書籍以外に子ども用の書籍も置かれていました。
また、築地本願寺の敷地内はWi-Fi接続が可能です。
テイクアウトの和ドリンク片手にテラス席でゆったり休憩も◎
築地本願寺カフェ Tsumugiではドリンクやソフトクリームのテイクアウトメニューも魅力的。「ほうじ茶」「抹茶」の二種類のラテやフロート、ソフトクリームなどがあります。
カフェの前にはパラソルのあるテラス席があるので、そこに座って築地本願寺を眺めたり、参拝後や築地散策の休憩に重宝しそう!甘いドリンクやソフトクリームが疲れた体にしみる~。築地川公園やあかつき公園などの人気の公園も近くにあるので、公園遊びの前後に立ち寄るのもよさそうですね。
重厚感のある仏教の寺院の雰囲気を残しつつ、開かれた「寺」としてふと立ち寄ってみたくなる時間と空間を目指しているという築地本願寺。その取り組みの一つでもある「築地本願寺カフェ Tsumugi」は、実際に外観を眺めるにとどまっていた私が築地本願寺に足を踏み入れるきっかけとなりました。これからも多くの人が築地本願寺に立ち寄るきっかけとなりそうな素敵で、落ち着く空間でした。
(2021年2月訪問)
ショップデータ
店名 | 築地本願寺カフェ Tsumugi(ツムギ) |
公式HP | オフィシャル(公式)サイトへ |
住所・地図 | 中央区築地3-15-1(map) |
アクセス | 東京メトロ日比谷線「築地駅」 1番出口直結 東京メトロ有楽町線「新富町」出口4、東京メトロ浅草線「東銀座駅」出口5、都営大江戸線「築地市場駅」A1出口から徒歩5分 都営バス「築地三丁目」下車徒歩4分 |
電話番号 | 03-5565-5581 |
営業時間 | 8:00〜21:00(朝食は8:00〜10:30) ※短縮営業あり(店舗へお問い合わせください) |
定休日 | なし |
予約 | 不可 |
座席、設備 | テーブル席/ソファ席/カウンター席 |
子連れチェック
ベビーカー | ◯ | おむつ替えスペース | ◯ | キッズチェア | × |
キッズメニュー | × | 食器・カトラリー | ◯ | フリーWi-Fi | 〇 |
備考 |
※2021年6月現在の情報です。