6年間の小学校生活で、子どもの成長に毎日付き添ってくれる、大切なランドセル。今では「ラン活」という言葉まであるほど、ランドセル選びは一大イベントとなっています。皆さんはいつ頃、どんな風にランドセルを選んでいるのでしょうか?実際に購入したことがある中央区と江東区に住むママ10名に調査を実施、体験談も聞いてみました!選択肢を設けず、自由に回答していただきました。
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ランドセル選びで重要視したのは?
ランドセル選びにとても時間がかかるのはナゼ?その大きな理由の一つは、各メーカーから実に多様なランドセルが展開されていること。軽さ・安全性・容量・色・付属品・保証など、チェックしたいポイントがたくさん。さらに、1つの型でもカラーやパーツのバリエーションがいくつもあるんです。時には子どもが希望しても、大人にとっては二つ返事でOKとは言いにくい場合も……値段とかカスタマイズとか(苦笑)。
では、10名のママたちがランドセル選びで重要視した点は何だったのでしょうか?
もっとも重要視されていたポイントは「軽さ」と「色」(10人中5人で、同率1位)でした。
「軽さ」には筆者も納得。1年生ですでに荷物が重く、それを小さな体で毎日背負うんです。だからこそ、ランドセルはできるだけ軽くしてあげたいのが親心。中央区立の小学校では入学式に全学用品が配布されるので、初めての方はその重さにきっと驚くでしょう。もし入学式の日の持ち物にランドセルがなくても、配布物の持ち帰り用に持って行くと便利です。「入学式」の看板の前で、ランドセルを背負って記念撮影をする家庭も多いですよ。
同率1位の「色」、これは本当に悩む人が多いかと思います。1つの型で20色以上展開しているメーカーがあったり、部分ごとの配色変更やパーツごとのカスタマイズできたりして選択肢がもはや無限大。その上、親と子で色の好みが違ったりしたらますます選べません!
「私服の学校で、服をランドセルに合わせるか、服にランドセルを合わせるか、悩むママの声を聞いたことがある」「親としては、汚れが目立たない色を選びたいという声もあった」とFさんが語ってくれました。
この親子で悩んで話し合う時間はとっても貴重な時間だと思います。ランドセルの思い出の始まりですね。カスタマイズはネットでシミュレーションできるメーカーもあります。「ランドセル シミュレーション」などで検索してみてくださいね。外側・内側・ステッチ・模様・パーツなどを好みの組み合わせにして、完成形を見ることができます。
ランドセルをいつ購入した?
ランドセルは4月の入学までに手元にあれば良い物だから、3月の購入で良いのでは?という意見の人もいると思います。私もその1人でした。しかし!アンケートの結果を見ると、10人中7人が年長の春夏には購入を終えており、購入が1番遅かった人でも年長の2月でした(グラフでは「冬」でまとめてます)。
早く選ぶ人たちの理由は、「GWの帰省時におじいちゃんおばあちゃんがお祝いで買ってくれる」「お誕生日プレゼントにしたい」「受注生産やカスタマイズは締切が早い」「ランドセル展示会に行きたい」など。稀少性やオリジナリティを重視したい方は、早い時期からのラン活が良いようですね!
購入したランドセルのメーカーは?
ランドセルのメーカーは100社以上あると言われていて、これらを全て比較するのはとっても大変。アンケートでは、複数の人が購入したメーカーはたったの2社。この結果だけでも、膨大な選択肢の中から各家庭がこだわり抜いて選んでいることが垣間見えます。
年長のGWに初めて池田屋、土屋鞄を見に行きました。購入は5月下旬。息子のこだわりは、革もステッチもグリーン、親はともかく軽いもの。この2点で比べ、最終的に池田屋のクラリーノにしました!
長男の時は、皆がラン活を始める春頃に出産が重なり、夏休みに購入しました。ネットで色々リサーチしましたが、先輩ママの「大きくて丈夫なものが1番!」との声を聞き、池田屋のランドセルに決めました!大きさと、軽さと、6年間完全無料修理というところが男の子にぴったりだと思い、次男も同じく池田屋のランドセルにしました。
私がミーハーの為、工房系のランドセルと決めていました。年中の秋頃から探し始めて、年長の6月に購入しました。候補は土屋鞄、鞄工房山本、黒革鞄の3つ。どれも素敵でしたが、実際に店舗へ足を運び、革の質感が1番良いと思ったのが鞄工房山本でした。店舗購入は不可だったので、販売当日はスマホ片手にパソコンでもログインして購入。一瞬で完売という状況の中、無事に買えて一安心。色は黒と紺で悩んだ結果、制服に合わせて紺に。黒よりも柔らかい印象でとても気に入っています。気に入って買ったので、今でもランドセルを眺めると、ついうっとりしてしまいます(笑)
本人は「金か銀のランドセル」が希望だったのですが、どこにも売ってないね~となって親は安堵(笑)。綺麗な銀色の反射板がスタイリッシュに施されたものを気に入ってくれて、無事に購入。反射板は遅い時間の帰宅になったときの安心要素。冬にプレディや学童を利用すると、帰路につく時間は既に暗いですから。あと、6年保証付きも決め手でした。
購入の際はしっかりアラームをかけて、楽○スーパーセール中のタイムセールをピンポイントで狙いで。祖父母からのお祝いですが、購入は託されたので、ポイントはちゃっかり頂きました。
セイバンのクラリーノ製を1月にネット購入。夏頃から、ホームセンターやデパートに行った際にランドセルコーナーにも立ち寄るように。どんな色がいいか、軽さや背負い心地はどうかなどを本人と確認。写真も撮っておいて、お家でゆっくり選びました。型落ちの安いものでいいと思っていましたが、「ここが改良されました!」とか見ると、やっぱり新作へ(笑)。でも、買ってくれる祖父母の経済的負担を減らしたくて、割引のものを購入。新作でもお店によって価格が違うんです。
店員さん曰く、男の子は黒、女の子は茶色が多いそうですよ。汚れが目立ちにくいから、ということです。あと、6年間の保証が付いていることも外せないポイント。私も友人もショルダーベルトを交換した経験があるので。
その中で色々見て、娘がほしいというキャメルのランドセル(色は事前にちょっと親が刷り込みましたが……)に決定しました。牛皮の素敵なものもありましたが、お手入れが必要ということで、断念。結局店舗で見てからネットで予約して8月に到着。
今考えれば、あんなに焦る必要は全くなかったなと思っています。
わが家はたしか、年長のGW前あたりに土屋鞄製造所と鞄工房山本を見に行き購入しました。初めに鞄工房山本へ行った際に、買い物があまり好きでない娘がランドセルを全然見てくれなくて。あまりのやる気のなさにこちらもイライラしてしまいけんか…よって、土屋鞄製造所の中で決めることに(笑)。土屋鞄はいろんなランドセルが壁にずらりと展示されていて、とても見やすかったです。身体付きがしっかりしている娘は、少し重いけど丈夫で皮の質感がすてきな牛革のランドセルに。色もたくさんあって、好みのキャメル色のランドセルも見つかりました。
年中の夏休み明けから選び始めました。5~6社以上のランドセルメーカーによる合同共催に申し込み、1つの会場で色々なメーカーを見比べながら、年中の冬に購入。大手デパートに並ぶメーカーから、大型ショッピングセンターに並ぶ物まであった中で、本人が選んだのは『村瀬鞄行』でした。
卒業後はランドセルをどうする?Kちゃんとママの選択
6年生を終えると、ランドセルとのお別れの日がやってきます。でも出番を終えたからって、簡単に捨てるなんてできない!という人は多いと思います。ごもっともです!思い出がいっぱいいっぱい詰まったランドセルですものね。
それなら、ランドセルにも第二の人生を送らせてあげるのはいかがですか?ミニチュアランドセルにしてお部屋に飾ったり、お財布やキーホルダーなど普段使いできる小物にリメイクしたりと、ランドセルを別の形に生まれ変わらせる方法がいくつかあります。また、ランドセルを教育支援団体へ寄付して、新たな環境で活躍してもらうこともできるんです。(「ランドセル リメイク」「ランドセル 寄付」などで検索してみてくださいね。)
ランドセルを6年間大切に使った後、寄付をしたというKちゃんとママにお話しを伺いました。(写真はランドセル登校最終日のKちゃん)
Kちゃん: 実感があまりないのが正直なところだけど、自宅に置いておくよりは、どこかで誰かの役に立っているのかなと思うと良かったと思います!
わくわく胸を弾ませて輝く目でランドセルを選ぶわが子の姿、手元に届いて箱開けた瞬間や背負ったときのわが子の笑顔、きっと忘れられないものになると思います。身体の成長と共に態度も大きくなって、ママがイライラッとすることがあるかもしれません。そんなときは、この思い出に心を和ませてもらいましょう。
日本中の子どもが楽しい小学校の思い出で満ち溢れるよう、心から願っています。
トップ画像のランドセルは、卒業生のものをお借りしました。このランドセルも第二の人生を謳歌できますように。
筆者の経験上、メーカー選びに困ったら「近場に実店舗がある」「合同展示会に出展しているメーカーから選ぶ」といった、実物に触れられる所で選ぶのがオススメ。その上で、各家庭でこだわりたい条件、たとえば「オリジナルカラーをオーダーできる」「6年間無料修理保証付き」などで絞り込みをして探すと良いかと思います。
体験談の紹介
アンケート結果から「重要視したポイント」「購入時期」「メーカー」をピックアップして紹介しましたが、ここからは、購入の舞台裏(!?)を含めた体験談をお楽しみください。