大手製薬会社「第一三共株式会社」が運営する「Daiichi Sankyoくすりミュージアム」は、無料なのに展示がとっても充実。クイズやゲームや動画など、体験型展示を通して楽しくわかりやすく学べる施設です。
コンテンツ
「Daiichi Sankyoくすりミュージアム」で何ができるの?
「くすりの働きや仕組み」「くすりづくり」「くすりと日本橋」などについて教えてくれます。「ただ読む」「ただ聞く」ではない展示が特徴的。CGやゲームや動画などを活用して、実際に自分で考えたり答えを導き出したり、くすりづくりの工程を体験したり、「見て」「聞いて」「触れて」楽しく理解できるところです。
事前予約から当日退館までの流れ
現在はコロナ対策で完全予約制です。(1日3組、1組最大10名まで、利用時間75分)
- 事前にWEBから予約
- 折り返し電話がきて予約成立
- 2~3日前に最終確認の電話がかかってくる(人数変更可)
当日は入館したらスタッフの指示に従って行動します。遅れる場合は連絡を入れましょう。連絡がなく15分経過すると自動キャンセルとなります。
- 1階でコロナ対策と館内利用説明
- 「一粒のくすり」の映像視聴
- 2階のロッカーに荷物を入れる(必要であれば)(リターン式コインロッカー)
- 「カプセルエントリー」コーナーでメダルを受け取って情報入力
- 展示ゾーンへの誘導と説明の後は自由行動(体験・撮影・買い物)
- 終了15分前と終了時刻に声がけがあり、退館
体験型展示で人体と薬を楽しく学べる
「くすりってなんだろう」「くすりとからだ」「くすりをつくる」「くすりのはたらき」「くすりのあゆみ」の5つのゾーンに分かれています。コーナーは全部で22!これを全て語るのはネタバレになって、初めての人にはDaiichi Sankyoくすりミュージアムデビューの楽しみが半減してしまうかもしれないので、ちょこっとだけ紹介。もっと知りたい方は公式サイトを見てみてくださいね。
参考 フロアマップ公式サイト事前に問い合わせたときには「小学校中学年以上のお子様に楽しんでいただけるかと思います。」とのことでした。でも「ゲームがある」ので、もしかしたらもっと小さい子でも楽しめるかな?と期待し、今回小学校低学年と幼児のグループで訪問。予想以上に全員散り散りになって制限時間いっぱい夢中で過ごしていました。子どもの付き添いの気持ちで行った大人達も気付けば各々で楽しみ……(笑)貸切利用だからこその楽しい学び方だと思います。
1階 撮影スポット・グッズ販売・展示
【撮影スポット】(所定以外の場所は撮影禁止)
1)受付の壁に向かって撮影
2)オリジナルキャラクター「くすりーな」と「くすり探偵ジェームス」と一緒に
【オリジナルグッズ販売】
受付の左側にあります。文様のクリアファイル、イメージカラー(ブルー&レッド)のタンブラー、ロゴマーク入りのネクタイなど。
【展示コーナー】
①一粒のくすり
大きな丸い白いテーブルがモニターになり、美しい映像とやさしい音声とともに、一粒のくすりに込められた想いを紹介。新薬開発には9~17年もかかるんですって!「誕生したからおしまい」ではなく、そこからも研究は続くそうです。
2階 撮影スポット・展示
音声付きの展示が多いのですが、指向性スピーカー(=音を届ける対象を制限することができるスピーカー)を用いているので、隣で他の音声を聞いている人がいてもほとんど気になりません。しっかり音声を聞くには、床に印された足形のところに立ちます。すると自分の耳元で語られているような、不思議な感覚になりますよ。メインフロアは青白い照明、中央には大きな透明の人体、まるで近未来のラボのようです。
【撮影スポット】(所定以外の場所は撮影禁止)
第一三共の初代社長の高峰譲吉博士の紹介。クイズパネルは3択問題で、目隠しを上げると正解が見られます。
【展示コーナー】
③カプセルエントリー
手のひらサイズのメダルが配られます。メダルを機械にセットし、性別や薬の知識などの質問に答えてエントリー完了。このメダルはICチップが内臓されていて、全展示に欠かせないアイテム。展示の操作を行うコントローラーとなります。
⑥くすりのうごき
注射、錠剤、坐薬など、それぞれどのように投与して、そこから体内をどのように巡るかが一目瞭然。透明の人体模型の中をネオンカラーのライトが走り、とてもわかりやすい。
⑦くすりの種類
粉、カプセル、液体など、どうしてくすりには様々な形があるのか。クイズ形式で教えてくれます。迷うこともあったけれど、全問正解しました!
⑧くすりのはたらき
くすりがどのようウイルスを退治するのか、対戦型ゲーム(1~3人)で学べる。エアホッケーのマレットのような物を持って操作します。子ども達の1番人気でした。貸切なうえに3台もあって、遊び放題(笑)おかげで退治する様子学べて、帰宅してからも話してくれました。
⑫くすりの種:化学
たくさんの化合物の中からくすりとして役立ちそうなもの(=くすりの種)を見つ出す工程をゲーム式に体験。目指せ100%!私は99.23%で「本日の2位」と称されました(嬉)
⑳くすりと日本橋
日本橋本町とくすりとの歴史的な繋がりを映像で紹介。日本橋本町(当施設がある町)が江戸時代は薬種問屋の町だったんですね!
初心者なので番号順にコーナーを廻りました。コーナー1つ1つがとても興味深く、机の上の授業では覚えるのに時間がかかりそうな内容でも、すんなり入ってくるような感覚。1時間以上あるから余裕だと思って丁寧に体験していたら、あっという間に15分前のアナウンス。そこからは「体験」とは言えないスピードで見学(泣)それでも初めて得た知識もありました。せっかく素晴らしい展示なので、1回で終わらせようとせず、複数回訪れてじっくり体験することをおすすめします。(無料ですし!)
「Daiichi Sankyoくすりミュージアム」へのアクセス
電車を利用(公式HP参考)
・東京メトロ銀座線・半蔵門線「三越前駅」から徒歩2分
A10出口の階段を上り、階段のつきあたりを左に曲がると中央通りに出る。中央通りを左へ10m進み、「室町三丁目南」交差点を左に曲がって210m進んだ左側。
・JR総武線快速「新日本橋駅」から徒歩1分
5番出口右側の階段を上り、50m進んだ右側。
自転車を利用
宝町方面から昭和通りを行く場合、江戸橋南交差点に要注意ポイントがあります。向かって左側で交差点を渡ると「江戸橋地下通路」へ続きます。地下へ下るときはまったく支障なかったのですが、地上へ上がるときが恐ろしい!スロープが狭いので、自転車はスロープで自分は階段という立ち位置になります。しかも傾斜が急で、電動自転車を押して上がるのがとてつもなく大変。スロープに車体半分乗り入れるのも一苦労で、1度失敗してバックしてしまいました。2度目は息絶え絶えで成功。そして戻って子どもの自転車運び。地下通路入口に掲示してくれていれば反対側の信号から渡ったのに……と恨んだので、ここで声を上げてお知らせします!
参考 江戸橋地下通路の場所Google map
学生時代から「化学とか保健とかはあんまり…」な私でも、とっても知的好奇心をくすぐってくれるミュージアムでした。最後の15分の駆け足が悔しく、子どもも「また行きたい!」ということで、即次回の予約を入れました。子どもは知識よりもゲームを求めての再訪希望。今回対戦型ゲームでくすりがウイルスを退治する仕組みを覚えたように、次回も体験を通して自然に知識を得ることと思います。また、自由研究にもおすすめですよ。
(2020年11月訪問)
スポットデータ
スポット名 | 「Daiichi Sankyoくすりミュージアム」 |
公式情報 | このスポットのオフィシャル(公式)サイトへ |
住所 | 中央区日本橋本町3-5-1(MAP) |
最寄駅 | JR総武線快速「新日本橋駅」出入口5から徒歩1分 東京メトロ銀座線・半蔵門線「三越前駅」 A10出口から徒歩2分 日比谷線「小伝馬町駅」から徒歩4分 都バス東42「本町三丁目停」から徒歩2分 |
営業時間 | 10:30~16:45 |
定休日 | 月曜日/月曜が祝日の場合は営業で翌日休館 その他不定休あり |
主な施設 | クイズ、ゲーム、シアター、グッズ販売など |
※2020年11月時点の情報です。