材木商の事務所や木材加工、合板工場の多い新木場エリアにある、おしゃれな外観のお店「Arkhē apothecary & kitchen(アルケー・アポセカリー&キッチン)」。ここでは乾物や薬膳を使用した体に良い料理を提供していて、子ども連れの親子や、年配夫婦、ビジネスマンなど老若男女がひっきりなしに訪れる人気の場所でした。
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貯木場の街“新木場”にスタイリッシュなお店!
新木場は、かつて貯木場であった“木場”の移転先として誕生した街。そのためこのエリアには、材木商や木材加工工場などが多く存在しています。そんな新木場には近年、おしゃれなカフェやスタイリッシュな食堂が少しずつ増えているんです。その一つが、別記事でもご紹介している「soko station 146(ソウコ ステーション 146)」。そして今回訪れた「Arkhē apothecary & kitchen」は、そのすぐ隣に位置しています。
駅からのアクセスも簡単。JR京葉線、東京メトロ有楽町線、りんかい線と3つの路線が乗り入れている「新木場駅」。その駅前ロータリーに向かって右手奥にある交差点を渡り、目の前にある「すき家」のちょうど裏側にお店があります。駅から歩いても5分ほどの距離です。
ただ、小さな子どもを連れた方は要注意!交差点に信号はあるものの、大きなトラックなどの車通りも多いので、道路への飛び出しにはいつも以上に気を付けてあげて下さいね。
倉庫を改装したお店は、外観も内観もおしゃれ!
お店の外観は古い倉庫。しかしながら壁をつたう植物が、おしゃれな雰囲気をかもし出しています。きっと店内も素敵なんだろう、と期待が高まります。
店内に入ってみると……みごとその期待に答えてくれました!高い天井にむき出しの鉄骨や配管。店内のいたるところに置かれた植物。センス良く配置された家具や本棚。まるでデザイナーズマンションに遊びに来たかのよう。洗練されたその内装に、筆者は早くも居心地の良さを感じました。
カウンターの棚に並ぶ薬膳の瓶は圧巻
さっそく料理を頼もうと、入って右側のカウンターへ。このお店での飲食は、カウンターで注文し、自分で席に運ぶセルフ方式なんです。この日はお昼12時ごろの訪問とあって、注文カウンターにはすでに数組の人が待っていました。
カウンターで印象的なのが、天井まで届く棚。この中には、薬膳や乾物が入った瓶が綺麗に飾られています。また、ショーケースには総菜やデザートが並びます。筆者が大好きなパウンドケーキやマフィンなどの焼き菓子もあり、食後に追加しようか、などと考えているうちに筆者の順番に。待ち時間もワクワクと好奇心を刺激してくれます。
これが薬膳!?癖やにおいがなく、食べやすい料理に驚き
ランチタイムのメニュー表では、全9種類のうち、その日提供できるものにチェックが入っています。この日は薬膳カレーが2種類(各1000円/税込、以下同)と、定食が3種類(各1320円)でした。
色々たくさん食べたい欲張りな筆者は迷わず、主菜の他、雑穀米、汁椀、副菜2品、ミニグラノーラがついた定食を注文。お腹が空いていたので、主菜は「豚の薬膳煮込み」でがっつりと。プラス110円で注文できる、薬膳を使ったお茶もつけてもらいました。
主菜の「豚の薬膳煮込み」は、2センチ角くらいの豚肉のかたまりがゴロゴロと入っていました。食材はよく煮込まれていて、豚肉はほろほろっ。ごぼうや人参、椎茸などはとろっとろ。お店のメニューによると「体の潤いを補う豚肉を、棗(なつめ)、朝鮮人参、枸杞(くこ)などの漢方食材と優しい甘みのある雪中キャベツと椎茸の野菜出汁でじっくりと、やわらかく煮込みました」とのこと。
椎茸の優しい味は感じたものの、漢方独特のにおいや味は全く感じず、とても食べやすい一品でした。最後、残った出汁に思わずご飯を絡めて食べたくなるほど、煮込んだ出汁はとっても美味でした。
副菜も汁椀、デザートまでつく充実の定食
汁椀は、玉葱、青菜、たまごが入った優しい味のお汁。具材がたくさん入っており、お腹も満たされます。玉葱のしゃきしゃきとした食感を残し、野菜の美味しさを味わえました。
この日の副菜は2品。「小豆とかぼちゃのサラダ」は、かぼちゃと小豆の食材本来の甘さを感じる一品。甘すぎない味付けが、体に優しい。「人参と豆腐ときくらげのしりしり」は、きくらげのコリコリとした食感が特徴的。音でもその美味しさを味わえました。
一品一品味わいながらいただいたのですが、どれもこれが薬膳を使った料理とは思えないほど、癖やにおいもなく、美味しいんです。それでも飲み物には、一番薬膳の癖がでるだろう……なんて思っていたのですが、「ホーリーバジルと棗(なつめ)の三年番茶」も、湯呑を口元に運ぶときに独特のにおいは感じたものの、飲んでみるとごく普通の美味しい番茶。苦味も全くありません。
ちなみに、今回の定食で私が特に気にいったものは、「Arkhēグラノーラ」。Arkhēオリジナルのグラノーラは、ウォールナッツ、レーズン、カボチャの種がたっぷり入っており、少量でも食べ応え充分。既製品のグラノーラが甘すぎると感じている筆者にとっては、自然の甘さのArkhēグラノーラはドンピシャ!添えられた自家製のプレーンヨーグルトと一緒に、あっという間に完食してしまいました。
子連れが多いのも納得!グラノーラやパウンドケーキは、子ども好み
乾物や薬膳を使った料理を提供している、と聞くと「子ども好みではないかな」と思う方もいるのではないでしょうか。しかし筆者がランチをいただいている間にも、子ども連れの方が何組かランチを楽しんでいるのを見かけました。
実際に食べてみて分かったのですが、こちらのお店では、漢方独特の癖などをほとんど感じることなく、美味しくいただける料理ばかり。そのため、子どもも抵抗なく料理を楽しめそうです。
特に子ども用のメニューというものはないのですが、グラノーラは単品で注文も可能。「無花果(いちじく)と苺のチョコレートグラノーラ」や「ミックスベリーグラノーラ」など種類もいくつかあるので、子ども好みのグラノーラに出合えそう。
その他「キャラメルバナナパウンドケーキ」や「胡桃(くるみ)とオレンジピールのパウンドケーキ」などもあります。大きさもしっかりあるので、軽食やおやつにいただくのもよさそうです。
座席は、大きな6人掛けテーブルや4人掛けテーブルがあるので、キッズチェアを横付けして親子で広々と食事ができます。
世界の雑貨やアンティーク品のショッピングもできる!
「Arkhē apothecary & kitchen」は、インテリアやギャラリー、スタジオなどが入る複合施設「CASICA(カシカ)」の中にあります。そのため、店内の奥には家具や雑貨、食器、植物、アンティーク用品など、日本国内だけでなく世界各国の品を揃えたお店が入っています。
「生きた時間と空間を可視化する」というコンセプトにしている「CASICA」には、いたるところにインテリア用品が陳列されており、それらの多くは商品。家の中に置かれているような家具がセンス良く並んでいるので、そのまま自分の家に取り入れたくなってしまいます。
筆者も食事でお腹が満足した後、店内の家具や雑貨、アンティーク品を眺めて、心のリフレッシュをしました!こんな素敵な家具が似合う家にしたいな、そんなことを想像するだけでワクワクしてしまうのは、筆者だけでしょうか。今回は一人で訪れたこともあり、ランチ後も時間が許す限りゆっくりと店内を見て回り、大満足なひと時でした。
個人的に、“薬膳”と聞くと、においや味に癖があって日常で取り入れにくいもの、というイメージを持っていました。また“乾物”についても、イコール“保存食”のイメージでした。しかし今回、それらのイメージを見事に払拭してくれた「Arkhē apothecary & kitchen」。実際にそれらを取り入れた料理を口にして、気軽に活用できるものなのだということに驚きました。HPでも薬膳や乾物を使った料理のレシピを紹介してくれているので、今後は自分や家族の身体のことを考え、薬膳料理を取り入れていきたいな、と思いました。
参考 レシピArkhē HP
(2021年12月訪問)
ショップデータ
店名 | Arkhē apothecary & kitchen(アルケー・アポセカリー&キッチン) |
公式HP | オフィシャル(公式)サイトへ |
住所・地図 | 江東区新木場1-4-6(map) |
アクセス | JR京葉線/有楽町線/りんかい線「新木場駅」より 徒歩5分 |
電話番号 | 03-6457-0827 |
営業時間 | 11:00~18:00 |
定休日 | 月曜(月曜が祝日の際は翌火曜日が定休日) |
予約 | ー |
座席、設備 | テーブル席/テラス席 |
子連れチェック
ベビーカー | ◯ | おむつ替えスペース | ◯ | キッズチェア | ◯ |
キッズメニュー | × | 食器・カトラリー | ー | フリーWi-Fi | ◯ |
備考 |
※「ー」は未確認の項目です。
※2022年1月現在の情報です。